コラム

深刻な「人手不足」時代に、中小企業が絶対にやってはいけないこと

2019年08月19日(月)14時00分

実際に、採用がボトルネックとなり、事業展開にブレーキがかかっている企業がとても多いと、私たちも肌で実感しています。

採用をなめてはいけない

酒井が上梓した『採用の思考法(フォレスト出版)』には、


「企業が採用する人は、料理における『素材』のようなもの。言葉は悪いですが、『素材』が悪ければ、どんなに腕のいい料理人でも、美味しい料理はできません」

とあります。

たしかに、その通り。

私たちは現場に入って組織改革を担うコンサルタントです。組織運営がうまくいかない問題は、管理者のリーダーシップが欠けている場合と、若手の資質が欠けているケースの両方があると知っています。


「どんなに磨いても、石ころは石ころだ。石ころはダイヤモンドにならない」――『採用の思考法(フォレスト出版)』より。

料理人の腕を鍛えることは大事です。しかし、どんなに料理人のスキルを鍛えようが、「素材」が悪ければ、何ともならない。やはり料理は「素材」が命なのです。いい人を採用しなければ、いい企業活動はできない。

「人手不足」の時代に、中小企業が絶対にやってはいけないこと

深刻な「人手不足」時代に、中小企業が絶対にやってはいけないことは、採用基準を下げることです。

採用基準を下げてしまうと、質の低い社員が増えていきます。急場をしのぐことはできても、中長期的に見れば企業に大きなダメージをもたらします。

先述した『採用の思考法』には、もし、どうしても採用基準を下げたいのであれば、次の2パターンのみと書かれています。その文章を引用しましょう。


1)今後、お客様に提供する価値基準を下げるつもりでいること
2)戦力化までの育成シナリオが万全であること

企業が存続していくためには、お客様に高い価値を提供しつづけること。この原理原則に、いかに忠実であるかです。これに尽きると言っていいでしょう。

いくら人手不足だからといって、採用基準を下げてはなりません。採用基準を下げるということは、お客様への提供価値を下げることに直結するからです。(※ 以前よりも質の低い素材で料理をすれば、当然のことながら顧客提供価値は落ちる)

プロフィール

横山信弘

アタックス・セールス・アソシエイツ代表取締役社長。現場に入り、目標を絶対達成させるコンサルタント。全国でネット中継するモンスター朝会「絶対達成社長の会」発起人。「横山信弘のメルマガ草創花伝」は3.5万人の企業経営者、管理者が購読する。『絶対達成マインドのつくり方』『営業目標を絶対達成する』『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者。著書はすべて、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。年間100回以上の講演、セミナーをこなす。ロジカルな技術、メソッドを激しく情熱的に伝えるセミナーパフォーマンスが最大の売り。最新刊は『自分を強くする』。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日経平均は反発で寄り付く、5万3000円回復 自律

ワールド

アルゼンチン、イラン臨時代理大使を国外追放 攻撃関

ワールド

トランプ氏、1.5兆ドルの27年度国防予算案提示へ

ビジネス

米メキシコ湾の有望深海油田、最大51%権益入札に欧
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イラン恐怖」の正体
  • 2
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受給年齢」
  • 3
    破産申請の理由の4割以上が「関税コスト」...トランプ関税が米国民に与える「破産」の苦しみ
  • 4
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 5
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 6
    日本の男女の賃金格差は世界でも突出して大きい
  • 7
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 8
    先進国が出生数の減少を嘆く必要はない? 「経済的…
  • 9
    「一般市民に敵意なし」...イラン大統領が米国民宛て…
  • 10
    200年前の沈没記録が裏付けられた...捕鯨船を海の藻…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 6
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 7
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 8
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 9
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 10
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story