最新記事
米民主党

反トランプ集会に異例の大観衆、民主党左派のヒロイン「オカシオコルテス」が対抗軸になるか

Videos of Bernie Sanders and AOC rally crowd sizes take off online

2025年3月25日(火)18時21分
ジェイソン・レモン
オカシオコルテス(AOC)

熱狂を生み出すオカシオコルテス(AOC)(3月20日、アリゾナ州フェニックスの「寡頭政治と戦う」集会で) Alexandra Buxbaum/Sipa USA

<低所得層や労働者層の味方を自認する急進左派のオカシオコルテス(AOC)が、左派の重鎮サンダースと共に「寡頭政治と戦う」全米ツアーで大きな支持を集めている>

米左派の重鎮で進歩派のバーニー・サンダース上院議員(83、バーモント州選出、無所属)と、民主党の次期大統領候補の一人と目されるアレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員(35、ニューヨーク州選出、民主党)が開催した集会に集まった大勢の聴衆の動画が、インターネット上で拡散されている。

民主党は2024年の米大統領選で敗北してから、ドナルド・トランプ大統領と側近の大富豪イーロン・マスク、そして議会共和党への対応に苦慮している。世論調査によれば、民主党および民主党議員への支持率は過去最低の水準だ。

だが「少数独裁は許さない」というサンダースとオカシオコルテスの訴えは、多くのアメリカ人に支持されているようだ。2人は共に、経済的公正や社会的平等を重視する進歩派議員連盟に属す急進左派の代表格。彼らが掲げる「寡頭政治との戦い」には、オンラインも含めれば数十万人のアメリカ人が耳を傾けるようになっている。

サンダースの広報担当者アンナ・バーによれば、サンダースとオカシオコルテスは3月20日、アリゾナ州フェニックスで約1万5000人の聴衆を前に演説を行った。

拡散された動画によれば、会場となったアリゾナ州立大学のマレットアリーナは参加者で埋め尽くされ、地元メディアのアリゾナ・ミラーは、2024年にトランプが同じ会場で集会を開いた時の聴衆でさえ「今回よりはかなり少なかった」と伝えた。

自動車
DEFENDERの日本縦断旅がついに最終章! 本土最南端へ──歴史と絶景が織りなす5日間
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ミャンマー地震の死者1000人超に、タイの崩壊ビル

ビジネス

中国・EUの通商トップが会談、公平な競争条件を協議

ワールド

焦点:大混乱に陥る米国の漁業、トランプ政権が割当量

ワールド

トランプ氏、相互関税巡り交渉用意 医薬品への関税も
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジェールからも追放される中国人
  • 3
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中国・河南省で見つかった「異常な」埋葬文化
  • 4
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 5
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 6
    なぜANAは、手荷物カウンターの待ち時間を最大50分か…
  • 7
    不屈のウクライナ、失ったクルスクの代わりにベルゴ…
  • 8
    アルコール依存症を克服して「人生がカラフルなこと…
  • 9
    最古の記録が大幅更新? アルファベットの起源に驚…
  • 10
    最悪失明...目の健康を脅かす「2型糖尿病」が若い世…
  • 1
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 2
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 3
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えない「よい炭水化物」とは?
  • 4
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 5
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 7
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 8
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大…
  • 9
    大谷登場でざわつく報道陣...山本由伸の会見で大谷翔…
  • 10
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 6
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中