「母親になるべきじゃなかった」と断言する、3人の子を持つ女性。楽になったきっかけは...
どこに行っても、とにかく言われっぱなしでした。母親として適応できないのは個人の問題で、とにかく努力不足なんだ、愛情不足なんだ、もっと努力すべきなんだって。母親でいる限り、これからもそうやって傷つけられていくんだろうなと思いました。それなら、自分を守るために、生きていくために母親をやめよう。母親をやめて、「ファン」になろうと決めました。母親だからしなければと思うと、重い重い責任がのしかかるんです。母親の責任だからじゃなくて、偶然同じ時間を生きているファンだから一緒に過ごすし、育てる。そういう思いで暮らし始めたら、すごく楽になった。ファンって、その人が存在しているだけでうれしくて、力がもらえますよね。今は、一生「担降り(アイドルなどの「ファンをやめる」という意味)」しない子どもたちのファンです。(43〜44ページより)
「後悔のない人生を生きる人なんかいない」
ノートを取れないなどの学習障害があったものの、学ぶことが大好きだった息子は物理に関心を持ち、大学で学びたいという目標を持つようになったそうだ。そして発達障害のある学生も受験ができる、環境が整った海外の大学を受験して合格。現在は家族のもとを離れ、ひとり暮らしをしながら物理学を学んでいるという。
そしていま、美穂さんはこう語るのだ。
お母さんたちはもっと気軽に後悔していいと思います。後悔のない人生を生きる人なんかいないですよね。母親になったという部分だけ後悔しちゃいけないということはないと思うので、たくさん後悔して、嫌なことは嫌だと言って、そこから何ができるか、考えられるようになればいいと思います。(48ページより)
『母親になって後悔してる、といえたなら――
語りはじめた日本の女性たち』
髙橋歩唯、依田真由美 著
新潮社
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[筆者]
印南敦史
1962年生まれ。東京都出身。作家、書評家。広告代理店勤務時代にライターとして活動開始。他に、ライフハッカー[日本版]、東洋経済オンライン、サライ.jpなどで連載を持つほか、「ダ・ヴィンチ」などにも寄稿。ベストセラーとなった『遅読家のための読書術』(ダイヤモンド社)をはじめ、『読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術』(星海社新書)、『人と会っても疲れない コミュ障のための聴き方・話し方』(日本実業出版社)など著作多数。2020年6月、日本一ネットにより「書評執筆本数日本一」に認定された。最新刊は『現代人のための 読書入門』(光文社新書)。
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