トランプ氏初日、相次ぐ大統領令...「パリ協定脱退」から「旗の掲揚」まで

Full List of Donald Trump's Executive Orders Signed on Inauguration Day

2025年1月21日(火)18時10分
アンドリュー・スタントン ソナム・シェス

トランスジェンダーの権利とDEI

トランプ大統領は、トランスジェンダーの権利を大幅に制限する可能性のある大統領令に署名した。これは、トランプ氏と共和党が選挙キャンペーンの重要な争点として掲げてきた内容でもある。

ある大統領令では、「女性は生物学的に女性、男性は生物学的に男性であるという明確かつ正確な言葉と政策を用いる」と宣言した。

「アメリカ合衆国の政策は、男性と女性という2つの性別を認識することである」と大統領令に記載されており、「これらの性別は変わるものではなく、基本的かつ揺るぎない現実に基づいている」としている。

また、連邦政府の労働力における多様性、公平性、包括性を向上させるためのプログラムを削減する大統領令にも署名し、これらを「無駄」「違法かつ非道徳的」と表現した。

トランプ大統領は、ホワイトハウス予算局と司法省に対し、「違法なDEIや『多様性、公平性、包括性、アクセシビリティ』(DEIA)に関連するすべての命令、政策、プログラム、優遇措置、活動を、名称の如何にかかわらず廃止するよう調整する」よう指示した。

この大統領令は、DEIプログラムが一部の人々に不当な差別をもたらすと主張してきた保守派や右派の活動家にとって、大きな勝利と見なされている。一方、DEI政策の支持者は、多様性と包括性を持つ環境は、より多くの才能を引きつけ、創造性を促し、全体的なパフォーマンスを向上させると主張している。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ECB総裁ら、緩やかな利下げに前向き 「トランプ関

ビジネス

中国、保険会社に株式投資拡大を指示へ 株価支援策

ビジネス

不確実性高いがユーロ圏インフレは目標収束へ=スペイ

ビジネス

スイス中銀、必要ならマイナス金利や為替介入の用意=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの頭の中
特集:トランプの頭の中
2025年1月28日号(1/21発売)

いよいよ始まる第2次トランプ政権。再任大統領の行動原理と世界観を知る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの焼け野原
  • 3
    「バイデン...寝てる?」トランプ就任式で「スリーピー・ジョー」が居眠りか...動画で検証
  • 4
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
  • 5
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 6
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 7
    大統領令とは何か? 覆されることはあるのか、何で…
  • 8
    欧州だけでも「十分足りる」...トランプがウクライナ…
  • 9
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 10
    世界第3位の経済大国...「前年比0.2%減」マイナス経…
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性客が「気味が悪い」...男性の反撃に「完璧な対処」の声
  • 3
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 4
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 5
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 6
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 7
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 8
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 9
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの…
  • 10
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中