トランスジェンダーを抹消か...トランプ政権、気候変動もDEI、LGBTも「政府用語」から変える恐れ
<トランスジェンダーを抹消か>
トランプ氏が前回大統領に就任した際、政府はLGBTQ+問題への言及を減らした。今回も同様の措置を取る可能性があると、LGBTQ+の権利を訴える非営利団体ヒューマン・ライツ・キャンペーンで政府対応をするデービッド・ステイシー氏は予想している。
保守派の活動家らがトランプ第2次政権誕生に備えて作成した政策青写真「プロジェクト2025」では、表現の自由を妨げる可能性があるとみなされた場合、「性的指向」、「性自認」、その他の用語を「現存する連邦規則、政府機関の規制、契約、補助金、規制、および法律の全てから」削除するよう求めている。
トランプ氏の選挙戦広告で、反トランスジェンダーのメッセージは最も頻繁に発信されたテーマのひとつだった。
ステイシー氏は「トランスジェンダーを社会から抹消し、社会での機能を奪うことを真に信奉する人を、彼らは増やそうとしているようだ」とし、「その意味で、最初の政権よりもはるかに危険な政権だ」と語った。
レビット報道官は、トランプ氏は「常識的な政策」を公約に掲げたと述べた。その政策とは、「教室でのジェンダーや性に関する議論の廃止、読み書きと算数に焦点を当てた公教育の再構築、連邦刑務所の受刑者に対する税金によるトランスジェンダー手術の廃止」だという。
調査によると、LGBTQ+コミュニティーの保護に対する国民の強い支持はほぼ変わっていない。
ステイシー氏は、この問題に関する敵対的なキャンペーンにもかかわらず、基本的な状況は変わっていないとし、「市民からの強い反対が予想される」と語った。
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