最新記事
ウクライナ情勢

ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー

Zelensky Says Russian Troops Burning Faces of Killed North Korean Soldiers

2024年12月18日(水)16時54分
マヤ・メララ

「ロシアは、彼らの存在を示すいかなる証拠映像も消し去ろうとした。そして今、ウクライナ軍との初めての交戦の後、ロシアは、戦死した北朝鮮兵たちの顔を文字通り焼き消そうとしている。これは、敬意の欠如、すなわち現在のロシアに蔓延する、あらゆる人間的なものを軽視する態度の表れだ」

そこまでして正体を隠そうとするのは、北朝鮮の参戦は国際法違反だという各国からの非難をかわすためなのか。

「北朝鮮の人々がプーチンのために戦い、死ぬ理由など何一つない。そして死んだ後でさえ、ロシアが彼らに与えるのは屈辱だけだ。この狂気を止めなければならない。確実で永続的な平和によって。そして、この利己的な戦争に対するロシアの説明責任によって」

ジャーナリストでライターのポーラ・チャートクは、Xで次のように記した。「なんという野蛮な行為。(シリアの)アサド前大統領はロシアで安全に過ごしている。一方でロシア政府は今、ロシアの戦争に北朝鮮兵が参加した証拠を隠すため、戦死した北朝鮮兵の顔を焼くよう命じているらしい」

戦争が続くなかで、北朝鮮兵が前線での戦闘にどれほど貢献するのか、また、ロシアがウクライナから奪取した領土を守るのにどれほど役立つのかは、現時点ではわからない。
(翻訳:ガリレオ)

SDGs
「ステハジ」が描く脱プラ未来...マイボトルでギネス記録、給水が新たな選択肢に
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中南米・カリブ諸国、25年成長率は2.4% 国連機

ビジネス

アングル:日本車メーカーに再編の波、日産とホンダ協

ワールド

訂正シリア集団墓地、前政権による「死の装置」証拠=

ワールド

ガザ停戦合意へ取り組み続く、イスラエルの空爆で20
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:アサド政権崩壊
特集:アサド政権崩壊
2024年12月24日号(12/17発売)

アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達した...ここまで来るのに40年以上の歳月を要した
  • 2
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが物議...事後の悲しい姿に、「一種の自傷行為」の声
  • 3
    遠距離から超速で標的に到達、ウクライナの新型「ヘルミサイル」ドローンの量産加速
  • 4
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 5
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 6
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 7
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 8
    爆発と炎上、止まらぬドローン攻撃...ウクライナの標…
  • 9
    ChatGPT開発元の「著作権問題」を内部告発...元研究…
  • 10
    ウクライナ侵攻によるロシア兵の死者は11万5000〜16…
  • 1
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 2
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式多連装ロケットシステム「BM-21グラート」をHIMARSで撃破の瞬間
  • 3
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達した江戸の吉原・京の島原と並ぶ歓楽街はどこにあった?
  • 4
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 5
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 6
    男性ホルモンにいいのはやはり脂の乗った肉?...和田…
  • 7
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 8
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 9
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 10
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 6
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 7
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 8
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 9
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 10
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中