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ウクライナ戦争

ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空施設...「内部映像」が示すミサイルの威力

Video shows deadly aftermath of Ukraine ATACMS strike on Russian air base

2024年12月14日(土)16時45分
ブレンダン・コール

「全て吹き飛ばされた」「仲間はどこにいるのか」

ロシアの独立系ジャーナリストによるテレグラムチャンネル「アストラ」は、問題の軍用飛行場にはロシア軍の第5航空旅団が駐留しており、攻撃によって数十人の兵士が負傷し、少なくとも1人が死亡したと報じた。

12月11日朝に報道されたこの攻撃の後、「アストラ」に投稿されてX(旧ツイッター)アカウントの「War Translated」が共有した動画には、身元不明の男性が破壊された建物の中を歩いている様子が映っている。この人物はひっくり返った棚や床に散らばったレンガを懐中電灯で照らしながら「全て吹き飛ばされた」と述べ、さらにこう続けた。「仲間がどこにいるか分からない。最悪だ」

本誌はこの動画の信ぴょう性について確認することができておらず、ロシアとウクライナの国防省にコメントを求めたが、これまでに返答はない。

ジョー・バイデン米政権がウクライナに対してロシア領内への攻撃にATACMSを使用することを許可したのを受けて、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はロシアの新型中距離弾道ミサイル「オレシュニク」の能力を誇示。ロシア領内に向けてATACMSが発射されれば、西側諸国はロシアと直接戦うことになると警告していた。

これ以降、ロシアは少なくとも15発のATACMSミサイルを撃墜したと報告しており、ウクライナ軍が西側製のミサイルを使用することは、ロシアとの武力衝突に西側が「直接関与」することを意味すると主張している。

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