最新記事
軍事

「真上から...」ロシア「BUK-M1」を爆破する瞬間を捉えた衝撃映像をウクライナが公開「これで1000基目」

Ukraine Destroys Putin's Prized $10M Air Defense System

2024年11月20日(水)16時04分
ブレンダン・コール
ロシアの地対空ミサイル

ロシアの地対空ミサイル Evgeny Haritonov-shutterstock

<破壊されたロシアの地対空ミサイルシステム「BUK-M1」は、1000万米ドル(日本円で14~15億円)相当の価値が──>

ウクライナがロシアの地対空ミサイルシステム「BUK-M1」を破壊したとする映像を公開した。ウクライナ政府によると、ロシア地対空ミサイルシステムの破壊はこの戦争が始まって以来、1000基目だった。

【動画】ロシア「BUK-M1」が爆破される瞬間を「真上から」捉えた衝撃映像をウクライナが公開

映像はウクライナのイゴール・クリメンコ内相によってテレグラムに投稿された。場所や日時は明らかにしないまま、ウクライナ国家警備隊第27ペチェルシク旅団のドローン部隊が「最も熱い戦線のひとつ」でBUK-M1システムを破壊したと説明している。本誌はロシア国防省にメールでコメントを求めている。

ウクライナは国産ドローンを増産し、戦場やロシア領内での攻撃に使用している。ロシアの戦闘能力を締め付ける狙いでエネルギー施設や軍事拠点を標的にすることもある。

投稿によると、BUK-M1システムは戦闘の最前線で偵察中に発見され、「正確な一撃で敵の装備は完全破壊された」。同システムには「1000万米ドル(日本円で14~15億円)」相当の価値があり、こうした攻撃を通じて「我々は日ごとに敵を弱体化させている」という。

映像は上空から見た攻撃の様子を複数の角度からとらえ、爆発後の現場を映し出す。本誌は映像の真偽とウクライナの主張についてはまだ確認できていない。

ウクライナ軍参謀本部は11月16日、これまでの戦争でロシアは地対空システム999基を失ったと述べた。今回の攻撃で4桁になったとしているが、この数字について中立的な立場からの確認は取れていない。

社会的価値創造
「子どもの体験格差」解消を目指して──SMBCグループが推進する、従来の金融ビジネスに留まらない取り組み「シャカカチ」とは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ユーロ圏妥結賃金、第3四半期に伸び加速 利下げに慎

ビジネス

南アCPI、10月は前年比+2.8% 利下げ観測強

ビジネス

VWが工場閉鎖に固執なら深刻な労使闘争、IGメタル

ビジネス

創業家のセブン&アイ買収案、メガ3行が年内にも融資
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 2
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 3
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 4
    70代は「老いと闘う時期」、80代は「老いを受け入れ…
  • 5
    クリミアでロシア黒海艦隊の司令官が「爆殺」、運転…
  • 6
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 7
    「ワークライフバランス不要論」で炎上...若手起業家…
  • 8
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 9
    なぜ今さら長射程ミサイル解禁なのか、ウクライナ戦…
  • 10
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国」...写真を発見した孫が「衝撃を受けた」理由とは?
  • 4
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 5
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 6
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
  • 7
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 8
    建物に突き刺さり大爆発...「ロシア軍の自爆型ドロー…
  • 9
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 10
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶり…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 10
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中