最新記事
ロシア軍

クリミアでロシア黒海艦隊の司令官が「爆殺」、運転席下の仕掛け爆弾で...現場映像が物語る爆発の威力

Top Russian navy commander killed in car bomb attack in Crimea: reports

2024年11月15日(金)18時06分
マイケル・キャロル、ブレンダン・コール

運転席の下に仕掛けられた爆弾が遠隔操作で爆発

今回の事件では、爆発が起きた6分後である13日の午前10時頃(現地時間)にロシアの救急隊員が現場に到着したが、トランコフスキーは重傷を負っておりまもなく死亡が確認された。ロシアのメディア「Mash」によればトランコフスキーは約1週間前から監視されており、車の運転席の下に仕掛けられていた爆発物が遠隔操作で起爆された。

ソーシャルメディアには爆発後の様子を撮影したとみられる画像が投稿されており、大破した車の周りに通行人たちが集まってきている様子が映っている。ラズボジャエフはこの爆発について、テロの疑いで刑事事件として捜査が始まっていると述べ、事件をめぐる詳しい状況については「調査中」だと説明した。

米政府が資金提供するメディア「自由欧州放送(RFE/RL)」は、トランコフスキーはウクライナへの本格侵攻に関与したロシア黒海艦隊ミサイル艇旅団の参謀長を務めていたとしている。

ロシアとウクライナの戦争が始まって以降、ロシア軍の占領地域ではほかにも複数のロシア軍幹部が死亡している。

ウクライナ軍の情報機関によれば10月には、ウクライナのショッピングセンターへの攻撃に携わったロシア軍のパイロットが遺体で発見された。遺体の頭部にはハンマーのようなもので殴られた複数の傷があった。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

非正規社員の就業調整、3割弱が「年収の壁」のため=

ビジネス

サムスン電子、72億ドル相当の自社株買い計画

ビジネス

新興国株式、トランプ氏勝利でアンダーパフォーム=シ

ワールド

中国少子化対策、さらなる取り組み必要=習国家主席
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:またトラ
特集:またトラ
2024年11月19日号(11/12発売)

なぜドナルド・トランプは圧勝で再選したのか。世界と経済と戦争をどう変えるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 2
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国」...写真を発見した孫が「衝撃を受けた」理由とは?
  • 3
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラッドレー歩兵戦闘車が「戦略的価値を証明」する戦闘シーン
  • 4
    建物に突き刺さり大爆発...「ロシア軍の自爆型ドロー…
  • 5
    NewJeansメンバー全員が事務所に最後通告「ミン・ヒジ…
  • 6
    本当に「怠慢」のせい? ヤンキース・コールがベース…
  • 7
    新たな大谷翔平伝説が始まる...「ますますリスペクト…
  • 8
    中国富裕層の日本移住が増える訳......日本の医療制…
  • 9
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 10
    投資家は「東京メトロ」をどう見るべきか...「今さら…
  • 1
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 2
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国」...写真を発見した孫が「衝撃を受けた」理由とは?
  • 3
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラッドレー歩兵戦闘車が「戦略的価値を証明」する戦闘シーン
  • 4
    「歌声が聞こえない」...ライブを台無しにする絶叫フ…
  • 5
    ウクライナ軍ドローン、1000キロ離れたロシア拠点に…
  • 6
    本当に「怠慢」のせい? ヤンキース・コールがベース…
  • 7
    「遮熱・断熱効果が10年持続」 窓ガラス用「次世代…
  • 8
    NewJeansのミン・ヒジン激怒 「似ている」グループは企…
  • 9
    建物に突き刺さり大爆発...「ロシア軍の自爆型ドロー…
  • 10
    海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「空母化」、米…
  • 1
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 2
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 3
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 4
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 5
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 6
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 7
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 8
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 9
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 10
    予算オーバー、目的地に届かず中断...イギリス高速鉄…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中