北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウクライナ軍と北朝鮮兵が初交戦
だがそこへウクライナ軍の攻撃があった。「そのとき、複数の北朝鮮兵がわれわれに向けて発砲し始めた」と話す。「われわれは、どっちに向けて発砲すればいいのか説明しようとした。それでも北朝鮮兵は、われわれロシア部隊のうち2人を撃ったと思う」
「味方に撃たれて死ぬくらいなら、降伏したほうがマシだと考えた」とロシア兵は続けた。
一方、ウクライナ国家安全保障委員会に所属する虚偽情報対策センターのアンドリイ・コバレンコ所長は11月4日、ウクライナ軍がクルスク州で攻撃を仕掛け、北朝鮮から同州に派遣された兵士が初めて砲火にさらされたと述べた。
その少し前の10月29日には、NATOと米国が、クルスク州で北朝鮮兵士が活動していることを確認したと発表していた。
地政学アナリストで元ウクライナ兵士のビクトル・コバレンコが本誌に語ったところによると、プーチンが北朝鮮兵士を頼っているのは、「戦争に勝つための道具としてではなく、差し迫った政策課題の解決とプロパガンダのための道具として利用するのが目的」だという。
「プーチンはまた、ロシア国内で総動員をかけるまでの時間を稼ごうとしている。また米大統領選挙の結果によっては、和平交渉を始めようとしている」とビクトル・コバレンコは話す。