最新記事
日韓関係

自民党総裁選、石破氏選出を韓国メディア速報「極右高市に決戦で大逆転」

2024年9月27日(金)19時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
石破茂元幹事長(右)と岸田首相(中央)、高市早苗経済安保担当大臣(左)

自民党総裁選で次期総裁に決まった石破茂元幹事長(右)と岸田首相(中央)、高市早苗経済安保担当大臣(左) REUTERS

<岸田首相と尹大統領の間で改善された両国関係の行方に韓国メディアが注目>

自民党の総裁選挙は決選投票の結果、石破茂元幹事長が過半数を獲得、次期総裁に選出されたが、多くの韓国メディアもこの様子を速報の形で報じ、媒体別ニュースランキングでもTOP5に入る注目を集めている。

これらの報道の多くは速報の形で数行程度のごく短い内容に留まったが、公共放送KBSはWEBニュースで約2000字におよぶ詳細な内容で石破の総裁選出を伝えた。

KBSはその中で、鳥取県知事を務めた石破二朗を父にもつ世襲政治家であること、田中角栄の勧めで政界入りをしたこと、2008年から自民党総裁選に挑戦してきたことなどを紹介。そして2016年からは閣僚や党職につかず安倍政権に批判的な立場を表明して、非主流派として認識されたとも伝えた。

また、韓国との関係については、韓国政府が2019年に日韓秘密軍事情報保護協定(GSOMIA)を破棄した際、石破がドイツの戦争責任処理を引き合いに日本政府の歴史問題への態度を批判したことを紹介。また、石破が靖国神社への参拝をしていないということについても触れている。

一方、韓国の通信社・聯合ニュースはごく短い報道に留まったものの、「日本の次期首相に「韓日歴史認識ハト派」石破茂」と題した記事の中で「韓日の歴史問題で比較的穏健な声...『極右』高市に決戦で大逆転」と伝え、保守派の高市早苗経済安保担当大臣との対比で、石破がハト派であることを強調するような報道をしている。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシアがICBM発射、ウクライナ発表 初の実戦使用

ワールド

国際刑事裁判所、イスラエル首相らに逮捕状 戦争犯罪

ワールド

イスラエル軍、ガザ北部の民家空爆 犠牲者多数

ビジネス

米国は以前よりインフレに脆弱=リッチモンド連銀総裁
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱が抜け落ちたサービスの行く末は?
  • 2
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 3
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 4
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 5
    「ワークライフバランス不要論」で炎上...若手起業家…
  • 6
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 7
    習近平を側近がカメラから守った瞬間──英スターマー…
  • 8
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 9
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 10
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国」...写真を発見した孫が「衝撃を受けた」理由とは?
  • 4
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 5
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 6
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
  • 7
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 8
    建物に突き刺さり大爆発...「ロシア軍の自爆型ドロー…
  • 9
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 10
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶり…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 10
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中