自民党総裁選、石破氏選出を韓国メディア速報「極右高市に決戦で大逆転」
自民党総裁選で次期総裁に決まった石破茂元幹事長(右)と岸田首相(中央)、高市早苗経済安保担当大臣(左) REUTERS
<岸田首相と尹大統領の間で改善された両国関係の行方に韓国メディアが注目>
自民党の総裁選挙は決選投票の結果、石破茂元幹事長が過半数を獲得、次期総裁に選出されたが、多くの韓国メディアもこの様子を速報の形で報じ、媒体別ニュースランキングでもTOP5に入る注目を集めている。
これらの報道の多くは速報の形で数行程度のごく短い内容に留まったが、公共放送KBSはWEBニュースで約2000字におよぶ詳細な内容で石破の総裁選出を伝えた。
KBSはその中で、鳥取県知事を務めた石破二朗を父にもつ世襲政治家であること、田中角栄の勧めで政界入りをしたこと、2008年から自民党総裁選に挑戦してきたことなどを紹介。そして2016年からは閣僚や党職につかず安倍政権に批判的な立場を表明して、非主流派として認識されたとも伝えた。
また、韓国との関係については、韓国政府が2019年に日韓秘密軍事情報保護協定(GSOMIA)を破棄した際、石破がドイツの戦争責任処理を引き合いに日本政府の歴史問題への態度を批判したことを紹介。また、石破が靖国神社への参拝をしていないということについても触れている。
一方、韓国の通信社・聯合ニュースはごく短い報道に留まったものの、「日本の次期首相に「韓日歴史認識ハト派」石破茂」と題した記事の中で「韓日の歴史問題で比較的穏健な声...『極右』高市に決戦で大逆転」と伝え、保守派の高市早苗経済安保担当大臣との対比で、石破がハト派であることを強調するような報道をしている。