最新記事
動物

無数のハムスターが飛行機内で「大脱走」...ハムパニックで航行不能の機内をパイロットが撮影、あちこちから「ひょっこり」

Flight Grounded As Hundreds of Hamsters Escape in Cargo Hold 'Prison Break'

2024年8月29日(木)11時48分
レイチェル・オコナー
ハムスター

(写真はイメージです)jcfrog-Pixabay

<飛行機のキャビン内で数えきれないほどのハムスターが「脱獄」。すぐさま航行不能を悟ったパイロットがハムスターたちを撮影した──>

飛行機に乗ったことがあるほとんどの人は、自分ではどうしようもない遅延や欠航を経験したことがあるだろう。機体や乗組員のトラブルなどが原因になったものだ。しかし、飛行機の遅延や欠航に見舞われたとき、その原因が、何百匹ものハムスターが機内に解き放たれたことだと考える人はいないだろう。

【動画】無数のハムスターが飛行機内で「大脱走」...ハムパニックで航行不能の機内をパイロットが撮影

そしてそうした状況を、あるパイロットは実際に経験した。

貨物輸送機のパイロットであるロバートは、2017年に自身が担当する予定だったあるフライトの動画をこのほど共有した。このフライトでは、数え切れないほどのハムスターがケージから脱走し、機内を占拠したため欠航になった。

ロバートは本誌の取材に対し、こう語っている。「私たちが飛行機に乗り込もうとしたとき、ちょうど大騒動が起きた。この飛行機が飛び立つことはない、とすぐに悟ったよ」

7月23日に@CargoPilot747というアカウントで彼が投稿したTikTok動画には、機内に積み上げられたケージが映っている。ハムスターが入っているケージもあれば、空っぽのケージもある。

ロバートが「ハムスターの脱獄」と表現するとおり、ハムスターたちは床を駆け回り、ケージの間をよじ登っている。

動画の冒頭には、「ハムスターのせいで離陸できなかった貨物機。この飛行機が飛び立つことはない」と書かれている。そして、ちょうどいい隠れ家を見つけた白いハムスターをズームアップして、「やあ、こんにちは!」というキャプションを付けている。

動画のキャプションにはこう書かれている。「ハムスターたちが脱走し、ボーイング機がAOG(aircraft on ground:点検中)に」

ロバートは本誌の取材に対し、この貨物便は欠航になったと述べている。彼らが到着したときには「すでに点検が始まっていたため、乗組員全員が帰宅した」そうだ。

飛行機が飛ばなかったため、運航や目的地の記録は残されていないが、ロバートは7年前の動画を発見しTikTokで共有しなければならないと思った。

投稿された動画はTikTokで大人気に。すでに61万回以上再生されており、3万3000以上の「いいね!」を獲得し、何百ものコメントが寄せられている。あるユーザーはコメント欄で「彼らを木製のケージに入れるなんて正気か?!」と疑問を呈した。

サミュエル・L・ジャクソンが主演した2006年の名作ホラー『スネーク・フライト』を引き合いに出し、「機内で毒ヘビたちが暴れた映画の、かわいい子供向けバージョン」と冗談を言うユーザーもいた。

「目的地はハムステルダム?」というジョークや、「脱走したのは何匹?」という好奇心からの質問もあった。この質問に対し、ロバートは「数百匹」と答えている。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

再送-インタビュー:トランプ関税、国内企業に痛手な

ワールド

原油先物5週間ぶり高値、トランプ氏のロシア・イラン

ビジネス

トランプ関税で目先景気後退入り想定せず=IMF専務

ビジネス

現代自、米ディーラーに値上げの可能性を通告 トラン
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者が警鐘【最新研究】
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 6
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 7
    3500年前の粘土板の「くさび形文字」を解読...「意外…
  • 8
    メーガン妃のパスタ料理が賛否両論...「イタリアのお…
  • 9
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 5
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 6
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 7
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中