最新記事
昆虫

朝起きたら愛車が「数千匹の虫」に覆われていた...閲覧注意の「悪夢の写真」が話題に なぜこうなった?

Man Wakes Up to Find His Car Is the Only One Mysteriously Covered in Bugs

2024年8月8日(木)17時15分
アリス・ギブス
白い車

(写真はイメージです) jaygeorge-Pixabay

<周りの車には全くたかっておらず、投稿主の白い車にだけ反応。写真を見たネットユーザーたちの見解によると──>

カナダ・モントリオール在住の男性が今週初め、愛車が何千匹もの虫に覆われているのを発見し、その体験をオンラインで共有した。

【写真】朝起きたら愛車が「数千匹の虫」に覆われていた...閲覧注意の「悪夢の光景」

エリアス・ベッカムは駐車場に行くと、ほぼ全面が虫に覆われた愛車を発見する。周りにあった車は一切たかられていなかったにもかかわらずだ。

困惑したベッカムはネット上でアドバイスを求めることにし、米オンライン掲示板「Reddit(レディット)」の「r/insects」というサブレディットで、なぜこのようなことが起きたのか質問した。

ベッカムは本誌の取材に対し、「虫が車にオレンジ色の液体を残し、ハエやハチがたかっていたため、高圧ウォーターガンで洗車した」と説明した。「レディットでこの体験を共有したのは、2年前からこの地域に住んでいるがこんなことは初めてだったからだ」

ベッカムが投稿した写真は瞬く間に注目を集め、突然虫が現れた理由について多くの人が洞察を提供した。

FlakeyGurlというユーザーは、「おそらく車が白いためだろう。私の兄弟は白いトラックに乗っていたが、正直これほど多くの昆虫が車に集まっているのを見るのは初めてだ」とコメントしている。

lookaway123は、「カゲロウがパーティーした結果のカオスだ。彼らにとって白い車は水のように見える。光が偏光して反射するためだ。ホースでよく洗車した方がいい。つぶれたカゲロウは臭いからね」と書いている。

モントリオールの8月は気温が上がって餌が豊富になることから、カゲロウを含む昆虫たちの活動がピークを迎える。こうした季節的な条件と白い車が夏の日差しを反射することで、虫が群がる条件が整う。

実際、ある種の昆虫が車やTシャツなど白いものに引き寄せられるのはよくあることだ。これは、視覚とナビゲーション能力の両方が乱されることが原因だ。昆虫は複眼で、個眼と呼ばれる特殊な光受容体を持つ。個眼は紫外線(UV)やブルーライトといった短い波長の光に特に敏感だ。白い表面は可視光のすべての波長を反射するため明るく、昆虫には魅力的に見える。

レディットユーザーのDrippySplashは、「モントリオールのような都市部では、庭園や公園のような緑地があると昆虫の個体数がさらに多くなるだろう」と述べている。「このような場所に駐車していると、特に車が明るい色で洗ったばかりであれば、虫がさらに集まりやすくなるかもしれない」

ベッカムはこれほど多くの人がすぐ質問に答えてくれたことに驚き、愛車が虫に覆われた理由が分かったことを喜んでいる。

「これほど多くの回答が寄せられるとは思っていなかったが、r/insectsの親切なユーザーのおかげでなぜこうなったのかが分かった。車の色のような単純なものが、これほど多くの昆虫を引き寄せるとは興味深い」

(翻訳:ガリレオ)

20241210issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年12月10日号(12月3日発売)は「サステナブルな未来へ 11の地域の挑戦」特集。地域から地球を救う11のチャレンジとJO1のメンバーが語る「環境のためにできること」

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

韓国大統領が戒厳令、国会は「無効」と判断 軍も介入

ビジネス

米求人件数、10月は予想上回る増加 解雇は減少

ワールド

シリア北東部で新たな戦線、米支援クルド勢力と政府軍

ワールド

バイデン氏、アンゴラ大統領と会談 アフリカへの長期
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:サステナブルな未来へ 11の地域の挑戦
特集:サステナブルな未来へ 11の地域の挑戦
2024年12月10日号(12/ 3発売)

地域から地球を救う11のチャレンジと、JO1のメンバーが語る「環境のためできること」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    健康体の40代男性が突然「心筋梗塞」に...マラソンや筋トレなどハードトレーニングをする人が「陥るワナ」とは
  • 2
    NewJeansの契約解除はミン・ヒジンの指示? 投資説など次々と明るみにされた元代表の疑惑
  • 3
    NATO、ウクライナに「10万人の平和維持部隊」派遣計画──ロシア情報機関
  • 4
    スーパー台風が連続襲来...フィリピンの苦難、被災者…
  • 5
    シリア反政府勢力がロシア製の貴重なパーンツィリ防…
  • 6
    なぜジョージアでは「努力」という言葉がないのか?.…
  • 7
    ウクライナ前線での試験運用にも成功、戦争を変える…
  • 8
    「時間制限食(TRE)」で脂肪はラクに落ちる...血糖…
  • 9
    「92種類のミネラル含む」シーモス TikTokで健康効…
  • 10
    赤字は3億ドルに...サンフランシスコから名物「ケー…
  • 1
    BMI改善も可能? リンゴ酢の潜在力を示す研究結果
  • 2
    エリザベス女王はメーガン妃を本当はどう思っていたのか?
  • 3
    リュックサックが更年期に大きな効果あり...軍隊式トレーニング「ラッキング」とは何か?
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    メーガン妃の支持率がさらに低下...「イギリス王室で…
  • 6
    ウクライナ前線での試験運用にも成功、戦争を変える…
  • 7
    「時間制限食(TRE)」で脂肪はラクに落ちる...血糖…
  • 8
    黒煙が夜空にとめどなく...ロシアのミサイル工場がウ…
  • 9
    エスカレートする核トーク、米主要都市に落ちた場合…
  • 10
    バルト海の海底ケーブルは海底に下ろした錨を引きず…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
  • 10
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中