最新記事
イスラエル

イスラエル首相が米議会演説、ガザ人質解放を確信 議事堂周辺では抗議も

2024年7月25日(木)10時08分
米議会で演説するイスラエルのネタニヤフ首相

イスラエルのネタニヤフ首相(写真)は24日、米議会の上下両院合同会議で演説し、パレスチナ自治区ガザに拘束されている人質の解放に向けた取り組みが成功すると確信していると述べた。(2024年 ロイター/Kevin Mohatt)

イスラエルのネタニヤフ首相は24日、米議会の上下両院合同会議で演説し、パレスチナ自治区ガザに拘束されている人質の解放に向けた取り組みが成功すると確信していると述べた。

ネタニヤフ氏は「われわれは現在、人質の解放を確実にするために集中的な取り組みを積極的に行っている。そして、この取り組みが成功すると確信している」と指摘。「米国とイスラエルは団結しなければならない」と強調した。

また、イスラム組織ハマスとの戦争後のガザ統治について、イスラエルの破壊を求めないパレスチナ人によって行われるべきだが、当面の間はイスラエルがガザの治安を全面的に管理する必要があるとした。

ネタニヤフ氏による上下両院合同会議での演説回数はチャーチル元英首相の3回を上回り、外国の首脳として初の4回目となった。

ただ今回の演説では民主党議員数十人が欠席。イスラエルによるガザでの軍事行動に伴う数千人規模の民間人の犠牲と人道危機に対する失望感を示した。

一方、連邦議会議事堂付近の路上ではネタニヤフ氏の議会演説に合わせ、数千人の新パレスチナ派が抗議活動を実施。2021年1月6日の米連邦議会議事堂襲撃事件以降で最も厳重な警備態勢が敷かれる中、演説直前には一部で暴動が発生し、議事堂警察が催涙スプレーを使用したという。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 英語で学ぶ国際ニュース超入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年5月6日/13日号(4月30日発売)は「英語で学ぶ 国際ニュース超入門」特集。トランプ2.0/関税大戦争/ウクライナ和平/中国・台湾有事/北朝鮮/韓国新大統領……etc.

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米国債の売却を日米交渉の手段とすることは考えていな

ワールド

OPECプラス、7月以降も増産継続へ 自主減産解除

ワールド

バチカンでトランプ氏と防空や制裁を協議、30日停戦

ワールド

豪総選挙は与党が勝利、反トランプ追い風 首相続投は
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 3
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1位はアメリカ、2位は意外にも
  • 4
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 5
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 6
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 7
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 8
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 9
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 10
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中