トランプのコア支持層MAGAに亀裂?副大統領候補バンスのインド系妻が許せないと差別発言が炸裂
MAGA Makes Racist Attacks Against JD Vance's Wife
保守派のコメンテーター、ステュー・ピーターズはバンスの子供たちに関する記事のスクリーンショットをシェアし、「今のアメリカでは、われわれの眼前でインド系のクーデターが起きている」と述べ、インド系の台頭に対する白人の不安をあおった。
ウーシャ叩きに走っているのは極右だけではない。サイラ・ラオは進歩派の活動家で、下院選の民主党予備選に出馬したこともあるインド系の女性弁護士だが、Xに次のような投稿をした。
「ウーシャ・バンス! 白人至上主義に媚びを売るインド系アメリカ人女性がまた1人現れた。誰が白人女性など必要とするものか、茶色い肌の女性がいくらでも待っているのだから」
一方で、MAGA派の中にもウーシャの味方はいる。フロリダ州選出のアナ・パウリナ・ルナ下院議員はXでウーシャの経歴を紹介。副大統領夫人にふさわしい「とても素晴らしい」女性だとたたえた。
「3人の子を持つ母親で、エール大学法科大学院でJ・Dと会い、エール大学とケンブリッジ大学の学位を取得し、企業の訴訟を手がけ、最高裁判事の事務官を務めた経験もある」
夫のJ・D・バンスもベストセラーとなった回想録『ヒルビリー・エレジー』で、自分はもともとカッとなりやすい人間で、妻のおかげで冷静さを保てるようになったと告白している。
「自分では怒りの爆発を遅らせるのが精一杯だ。爆発を止めるには、信管を抜くような熟練と正確さが必要だ」と、バンスは書く。「私自身が感情のコントロール法を学んだだけでなく、ウーシャが私の制御法を学んでくれたんだ」