「なぜここに?」アレクサンドロス大王の肖像が刻まれた工芸品を「意外な場所」で発見
Metal Detectorists Find "Incredible" Artifact Depicting Alexander the Great
同遺跡では、戦士の肖像が刻まれた小さな円盤状の装飾をあしらった盾が出土している。その1つは前述のアレクサンドロス大王の肖像が刻まれていて、シェラン島で見つかった工芸品の肖像とそっくりだった。
ただ、描かれていたのが明らかにアレクサンドロス大王だったにもかかわらず、今回の発見からは現段階で答え以上に多くの疑問が浮上した。例えば、このオブジェを制作したのが、やはり鉛を含む合金を彫像の鋳造に使用していたローマ人だったのかどうかがはっきりしない。溶かした彫像からローマ人が鋳造したのか、それとも溶かす工程がシェラン島で行われたのかも不明だ。
もしこれを鋳造したのがローマ人だったとすれば、どうやってシェラン島にたどり着いたのか。ローマが征服した領地が、現在のデンマークの占領地に達したことはなかった。だが、ローマ人はかつてこの地に住んでいたゲルマン人と交易していた。
一方、もしこれがゲルマン由来だとすると、ゲルマン人にとっての重要性は何だったのか。ゲルマン人はこれが戦場で幸運をもたらすと信じたのか。これが誰の顔なのかさえ、認識していたのか。
「彼らがこれを自分たち自身の神と見ていた可能性もある。しかし彼らは知っていたと私は思う。アレクサンドロスの神話は欧州、アジア、北アフリカであまりに大きかった」とオルデンブルガーは推測する。
このオブジェの使い道もはっきりしない。例えば盾の円盤装飾だった可能性も、剣のさやのベルトの一部だった可能性もある。
「この小さな青銅の円盤は、どんなに小さい考古品でも、とてつもない物語を秘めている可能性があることを物語る」。オルデンブルガーはプレスリリースでそう言い添えた。
「これは世界史上、最も有名な人物の1人に関係するスカンジナビア独特の発見だ」
(翻訳:鈴木聖子)
2025年1月21日号(1月15日発売)は「トランプ新政権ガイド」特集。1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響を読む
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員