アウディーイウカ近郊の「地雷原」に突っ込んだロシア装甲車2台...同時に地雷を踏んだ瞬間をウクライナが公開
Two Russian APCs Hit Landmines in Rare Simultaneous Explosions: Video
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<陥落したウクライナ東部ドネツク州アウディーイウカ近郊の村で、ロシアの装甲兵員輸送車(APC)2台が地雷を踏んで同時に爆発>
ウクライナ東部ドネツク州で、ロシアの装甲兵員輸送車(APC)2台が、地雷を踏んで同時に爆発する瞬間を捉えた動画が公開された。この周辺はロシアの猛攻によって今年2月に陥落し、ウクライナ軍が撤退を余儀なくされた地域だった。ロシア軍の車両が踏んでしまったのは、ウクライナが残した置き土産だったのか。
■【動画】ウクライナ東部の「地雷原」にロシア軍の装甲車2台が突っ込む...同時に地雷を踏んで爆発する瞬間
この動画は、オープンソース・インテリジェンス(OSINT)のアカウント「OSINTテクニカル」がX(旧ツイッター)に投稿したもので、ドネツク州のステポベ村でロシアのAPC「BTR-80」2台が同時に地雷を踏んだという説明が添えられている。「ステポベにて。ロシアのBTR-80が前進中、2台同時にウクライナの地雷を踏む」
ステポベは、ウクライナ軍が2024年2月中旬に撤退した要塞都市アウディーイウカの北西約11キロにある集落だ。ウクライナ軍タウリア戦略部隊の広報担当ドミトロ・リホウィは2月27日、ウクライナのテレビ番組で、ステポベ村とシェベルネ村からも撤退したことを明らかにしている。
ウクライナとロシアはこの戦争で、多くの兵士と装備を犠牲にしている。特に、ロシアが2023年10月から重視してきたアウディーイウカ周辺の戦闘は、「肉ひき機」というレッテルを貼られている。戦闘が長期にわたり、多くの死傷者を出し、多大な資源が投じられているためだ。
ロシアが失ったAPCは1万2508台とウクライナ報告
今回公開されたのは、ドローンによる空撮動画だ。2台のAPCが前後に連なって不毛の地を前進している最中に、同時に地雷を踏み、爆発して煙を上げる様子が映し出されている。本誌は、この動画がいつ撮影されたかについて、独自に検証することはできなかった。
ウクライナ軍は2月28日付の最新報告で、ロシア軍は2022年2月の開戦以来、1万2508台のAPCを失ったと述べている。ウクライナ軍参謀本部は、ロシア軍の兵士と装備の損失について毎日発表しており、APCの損失もその一部。2月28日付の報告によれば、ロシア軍は過去24時間で1060人の兵士を失い、死傷者の合計が41万2610人となった。
最新報告ではさらに、ロシア軍は開戦以来、1万29基の自走榴弾砲、6570両の戦車、3426機の軍用ジェット機を失ったとしている。本誌はこれらの数字について、独自に検証することはできなかった。