最新記事
2024米大統領選

米大統領選、バイデンが撤退ならミシェル・オバマが有力!

Michelle Obama Favorite To Replace Joe Biden if He Drops Out

2024年2月22日(木)17時31分
ジェームズ・ビッカートン

「今回は、民主党予備選では現職が有利なことがはっきりしている。予備選のバイデン勝利のオッズは4/9と非常に低い」つまり、勝率が非常に高いとみられているということだ。

「だが今後4年間、大統領職を全うできるのか。最近の報道や分析を見て、賭けの参加者は『これじゃ、無理かも』と思い、バイデンが降りた場合に備えて、めぼしい人物に乗り換えつつある」

この状況で、急浮上したのがミシェル・オバマだと、ロズボトムは言う。「今年の年明けにはオッズは22/1だったが、今や8/1だ。ギャビン・ニューサムは一時期オッズ5/1と有力視されていたが、今では12/1まで評価が下がっている」

本誌はこれについてバラクとミシェルのオバマ夫妻のオフィスとミシェル・オバマの広報担当者、及びバイデンの選挙対策本部にメールでコメントを求めている。

他のブックメーカーの賭けでも、参加者は同じような予想をしている。

 
 

次期大統領選が「怖い」

とはいえ、ミシェルが出馬の考えを仄めかしたことはない。オバマ元大統領の上級顧問を務めた政治コンサルタントのデービッド・アクセルロッドはCNNに対し、彼女は政界進出に全く興味がなく、予備選出馬の可能性は「来年私がボリショイ・バレエで踊っているのと同じ程度しかない」と語った。

ミシェルは今年1月、元僧侶でベストセラーの思考術本の著者ジェイ・シェティのポッドキャスト「オン・パーパス」に出演し、次期大統領選で「何が起きるかを考えると、とても怖い」と、深い懸念を表した。

バイデンが副大統領の任期満了時に機密文書を自宅に持ち帰った疑惑について捜査を行っていた米司法省のロバート・ハー特別検察官は今年2月に入り、裁判になれば陪審員は彼を「記憶力の衰えた老人」と見なすだろうと述べて、バイデンの訴追を見送る方針を発表した。バイデンはこの発言に強く反発し、記者会見で「私の記憶力は確かだ」と断言した。

20250408issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年4月8日号(4月1日発売)は「引きこもるアメリカ」特集。トランプ外交で見捨てられた欧州。プーチンの全面攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

トランプ氏側近、大半の輸入品に20%程度の関税案 

ワールド

米、中国・香港高官に制裁 「国境越えた弾圧」に関与

ビジネス

英インフレ期待上昇を懸念、現時点では安定=グリーン

ビジネス

アングル:トランプ政権による貿易戦争、関係業界の打
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 5
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 6
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 7
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 8
    3500年前の粘土板の「くさび形文字」を解読...「意外…
  • 9
    メーガン妃のパスタ料理が賛否両論...「イタリアのお…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 5
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 6
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 7
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 10
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中