ロシア西部で大型輸送機イリューシン76が墜落、捕虜搭乗 ウクライナが撃墜と非難
ウクライナ軍情報当局は24日、メッセージアプリ「テレグラム」で、ウクライナが捕虜輸送中のロシア軍機を撃墜したとのロシア側の主張は「ウクライナにおける状況を不安定化し、わが国に対する国際的支援を弱めるために計画された行動である可能性がある」と指摘。墜落したロシア軍輸送機に誰が乗っていたかについて信頼できる情報はないとした。
また、捕虜交換は確かに計画されており、ウクライナは全ての条件を満たしたが、捕虜を輸送する飛行機の機数やそのルートについてはロシアから知らされておらず、「同時にこれまで繰り返し行われてきたように、一定期間にベルゴロド地域の空域の安全を確保する必要性については、ウクライナ側に知らされていなかった」とした。
ウクライナの情報機関は、ロシアとの捕虜交換がこの日に計画されていたことを確認。ウクライナで捕虜になったロシア兵は予定通りに合意された交換地点に移送され、安全な状況にあると明らかにした。
その上で「戦闘地域の30キロ圏内に輸送機を着陸させることには安全上の問題があり、捕虜交換の全体のプロセスが阻害される可能性があるため、双方が協議する必要がある」と指摘。また、墜落した輸送機に誰が搭乗していたか、信頼できる情報はないとした。
ウクライナのメディア、ウクライナ・プラウダは当初、軍関係筋の情報として、同航空機にS―300ミサイルが搭載されていたためウクライナが撃墜したと報道。ただその後、他の情報筋で確認できていないとして訂正した。
IL76は、軍の要員や物資を運ぶ輸送機で通常は乗員が5人で、最大90人が乗ることができる。
ベルゴロド州は昨年12月のミサイル攻撃で25人が死亡するなど、ここ数カ月ウクライナから頻繁に攻撃を受けている。
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