エクアドル、指名手配犯の脱獄で非常事態宣言

南米エクアドルのノボア大統領は8日、犯罪組織「ロス・チョネロス」のリーダー、アドルフォ・マシアス受刑者が7日、収容先の刑務所から姿を消したことを受け、60日間の非常事態を宣言した。キトで撮影(2024年 ロイター/Karen Toro)
南米エクアドルのノボア大統領は8日、犯罪組織「ロス・チョネロス」のリーダー、アドルフォ・マシアス受刑者が7日、収容先の刑務所から姿を消したことを受け、60日間の非常事態を宣言した。
最重要指名手配犯だったマシアス受刑者は34年の刑期を服役中。
昨年11月に大統領に就任した元実業家のノボア氏はエクアドルにおける暴力の急増を取り締まると約束しており、今回の非常事態宣言は同氏にとって安全保障上の最初の重要な試金石となる。
大統領は、麻薬密売の受刑者、殺し屋、組織犯罪から政府が指図される時代は終わったと述べた。
非常事態宣言により、軍隊が街頭と刑務所に配置され、夜間外出禁止令が発令される。
以前の政権も近年、非常事態宣言を出して治安改善を図ったものの、大きな成果は得られなかった。


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