イスラエル軍がヨルダン川西岸で急襲作戦 イスラム教モスク内でユダヤの祈りを読む暴挙も
イスラエル軍は、ヨルダン川西岸ジェニンでパレスチナ武装勢力に対する急襲作戦を実施し、パレスチナ当局によると12人が死亡した(2023年 ロイター/Raneen Sawafta)
イスラエル軍は14日、ヨルダン川西岸ジェニンでパレスチナ武装勢力に対する急襲作戦を実施し、パレスチナ当局によると12人が死亡した。軍兵士らは同地区の病院で武器を持たない若者を殺害したとされており、モスク(イスラム教礼拝所)でユダヤ教の祈りの言葉を読み上げる映像も流出した。
イスラエル軍は同地区でパレスチナ武装勢力に対する軍事作戦を強化してきた。パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが10月7日にイスラエルを襲撃した事件以降、イスラエル軍はヨルダン川西岸のパレスチナ人287人以上を殺害している。
イスラエル軍はジェニンの急襲作戦で10人以上の「テロリスト」を殺害したと確認した。
また、ソーシャルメディアで拡散された映像では、ジェニンのモスクでイスラエル軍兵士らがマイクを握り、ユダヤ教の祈りの言葉をイスラム教の祈りの呼びかけの調子で読み上げている。ロイターが映像を確認した。
イスラエル軍はこれについて、兵士らの作戦任務をすぐさま解いたと記者団に述べた。
国境なき医師団(MSF)によると、ジェニンの難民キャンプに隣接する病院で活動していたイスラエル軍兵士らは武器を持たない10代の若者を殺害。パレスチナ保健省は17歳の若者が胸部を撃たれたとしている。