対戦車ミサイルがロシア兵に直撃...衝撃映像に「プロの仕事」「費用対効果が...」と反応さまざま
Video of Russian Soldier Caught in Anti-Tank Missile Strike Goes Viral
対戦車ミサイルStugna-Pを使うウクライナ兵(2023年1月) Anna Kudriavtseva-Reuters
<ウクライナ軍が目標への攻撃を成功させる様子を映した動画は数多くあるが、今回はミサイルの費用に見合うのかという疑問も出ている>
ウクライナの対戦車ミサイルが1人のロシア兵に命中したと見られる動画が、オンラインで拡散している。ツイッターユーザーのアレックス・ボンドがオンラインで共有した21秒の動画には、野原を走る兵士に向かってミサイルが飛び、爆発する様子が映っている。
■【動画】「オペレーターの高い技術」を証明...対戦車ミサイルがロシア兵に直撃する瞬間
ツイッターのプロフィールで「ウクライナの志願兵」を自称するボンドは、この攻撃は「オペレーターの高い技術」を証明していると胸を張る。ただ一方で、ミサイルの価格に見合う攻撃なのかという疑問を呈する人もおり、ボンドは次のように答えた。「コスト効率が高くないことには同意するが、彼らはそれだけの価値があると言っていた。詳細を話すことはできないが」
場所や日付の裏付けは取れていないが、動画のタイムスタンプは5月24日になっている。
ウクライナに多くの戦果をもたらした対戦車ミサイル
ステューフナP(Stuhna-P)とも呼ばれるスタグナP(Stugna-P)は、ウクライナ国防省のルーチ設計局が2010年代初頭に開発した対戦車誘導ミサイル(ATGM)システムだ。2022年にロシアがウクライナに侵攻した直後、防衛関連情報サイト「19FortyFive」は、ウクライナ軍にとって、スタグナが戦場で非常に有効であることが証明されつつあると報じていた。
スタグナは重量約90キロで、西側が供給するATGMジャベリンと比べると携帯性に劣るが、射程は長い。オペレーターは、飛行中のミサイルを半自動操縦できる。
ウクライナ軍が目標の攻撃を成功させる様子を映した動画は数多くある。2022年7月のある動画では、ウクライナの第36独立海兵旅団がスタグナを使い、南部ヘルソン州にあるロシアの弾薬庫を破壊している。
4月には、スタグナがハルキウ州イジューム近郊で、ロシア軍の戦車4台を3分以内に破壊したとされる動画が投稿された。戦車1台の価格は最大300万ドルと伝えられている。またウクライナ軍は、占領地ヘルソン州の海岸で、高機動ロケット砲システム(HIMARS)を使用してロシア兵士200人を殺害したという攻撃の動画も公開している。
さらにウクライナ軍は、6月4日ごろに占領地奪還のための反攻が開始されて以降に、黒海のジャリルハック島にある野営地を攻撃したものという、日付のない動画を公開している。
8月2日には、クリミア半島にあるグバルディスコエ飛行場をミサイル攻撃した様子とされる動画が、ソーシャルメディアに投稿された。同飛行場は、ロシアの南部軍管区に属する第37航空軍の本拠地であり、シンフェロポリという都市の北に位置している。
(翻訳:ガリレオ)