<米議会襲撃>大統領選の結果を覆す陰謀に最高裁判事クラレンス・トーマスの妻が果たした役割
Ginni Thomas Under Scrutiny Following Arrest of Michigan Fake Electors
そして今、ミシガン州のデーナ・ネッセル司法長官が、同州共和党の元共同議長メショーン・マドック、共和党全国委員会のキャシー・バーデン委員ら16人の共和党員を刑事訴追すると発表したことを受け、ソーシャルメディア上ではアリゾナ州の選挙人名簿の偽造をそそのかしたジニーも罪に問われるべきだとの声が高まっている。
「これまで何度も言ってきたが、あえてもう1度言う。今こそ(彼女の疑惑を)捜査すべきだ」と、ツイッター・ユーザーのダン・レビソンは力説した。
ツイッターの左派系アカウント「ブルックリンの親父」の運営者であるマジッド・パデランも、「ジニー・トーマスは選挙結果を覆そうとさんざん画策してきた。彼女は100%訴追されるべきだ」と主張。
同じくツイッター・ユーザーのジェフリー・レビーも、ミシガン州の司法当局の発表を受けて、「選挙人名簿の偽造の動きがあったのは、ほかには5、6州だけ。こうした工作に深く関与したジニー・トーマスの罪も問うべきだ」とツイートした。
ミシガン州当局の発表が疑惑再燃のきっかけとなったとはいえ、それ以前からツイッター・ユーザーらはジニーを、選挙結果を覆す運動で中心的な役割を果たした「限りなく黒に近い」人物と見なしてきた。
「クラレンス・トーマス判事の身内に懸念すべき人物がいることを忘れてはいけない。彼の妻ジニー・トーマスはアリゾナ州議会の議員にバイデン大統領の勝利を無視して、2020年の大統領選の結果を覆す選挙人を『選ぶ』よう求めた」と、ワシントンに本拠を置くNPO「責任と倫理を求める市民」のスタッフはツイッターの公式アカウントで7月15日に述べている。
トランプ支持派の「絶望的悪あがき」
アリゾナ州のメイズ司法長官(民主党)が選挙人名簿の偽造疑惑について徹底的な捜査を行うと述べたのは今年1月のこと。
「選挙を盗もうとしたり、選挙結果を切り崩したり覆そうとすることは許されないと、全ての人にはっきり分からせる必要がある」と、メイズは1月にニュース専門ケーブル局MSNBCに語った。「残念ながら、2020年にはそんなことが実際に起きてしまったが、2度と繰り返されないようにするつもりだ」
一方、ミシガン州のネッセル司法長官は共和党員16人の訴追についてこう語った。「偽の選挙人の行動は、選挙の公正さに対する人々の信頼を損なう行為であり、選挙管理に関わる州法に明らかに反する行為だ」
「証拠が示すように被告人たちは『正式に選ばれた大統領選の選挙人』を名乗り、書類を提出しようとしたが、彼らにはそうした法的権限など一切なかった」とネッセルは述べた。「あったのは、被告人たちの絶望的な悪あがきだけだ。彼らは自由で公正な選挙プロセスに介入し、選挙結果を覆そうと、そしてミシガン州の何百万人もの有権者の意思を闇に葬り去ろうと躍起になって画策したのだ」
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