インドネシア海上保安機構、イラン船籍のタンカー拿捕 位置情報を偽り約426億円の原油を違法に積み替え
インドネシア海上保安機構(BAKAMLA)は11日、原油の違法な積み替えに関与した疑いがあるイラン船籍の超大型タンカーを拿捕したと発表し、海上警備を強化する方針を示した。写真はイラン船籍のMT Arman 114とカメルーン船籍のMT S Tinosで、BAKAMLAが11日に公開(2023年 ロイター)
インドネシア海上保安機構(BAKAMLA)は11日、原油の違法な積み替えに関与した疑いがあるイラン船籍の超大型タンカーを拿捕したと発表し、海上警備を強化する方針を示した。
このタンカー(VLCC)は「MT Arman 114」で、4兆6000億ルピア(約426億3220万円)相当の軽質原油27万2569トンを積載していたという。
BAKAMLAのアアン・クルニア長官は、インドネシアの北ナトゥナ海付近で7日にカメルーン船籍の「MT S Tinos」と原油の積み替えを行っているところが確認され、拿捕したと記者団に説明。
2隻とも逃げようとしたため、当局はMT Armanの追跡に集中し、同タンカーがマレーシア海域に入ったことからマレーシア当局の支援を受けたと述べた。
同タンカーは自動識別装置(AIS)を操作して位置情報を偽るなど、他の海事規制に違反した疑いもあるという。