プリゴジンが所有するロシアの民族主義系メディアが閉鎖へ 武装反乱の影響か
ロシアで武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏が所有するメディアグループ「パトリオット・メディア」が閉鎖されることになった。写真は、プリゴジン氏。2023年6月24日にロシア南部のロストフ・ナ・ドヌで撮影。(2023年 ロイター/in this still image taken from a video released June 24, 2023. Press service of "Concord"/Handout via REUTERS)
ロシアで武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏が所有するメディアグループ「パトリオット・メディア」が閉鎖されることになった。グループ関係者が1日発表した。
パトリオット・メディアは、ニュースサイト「RIA FAN」が最も知られており、民族主義的、親クレムリン的な論説を展開する一方、プリゴジン氏とワグネルも肯定的に報道していた。
RIA FANのディレクターであるエフゲニー・ズバレフ氏は1日夜に投稿した動画で「メディアを閉鎖し、ロシアの情報空間から去ることを決めた」と発表した。理由は述べていない。
ロシア紙コメルサントは30日、通信規制当局ロスコムナゾールがプリゴジン氏に関連するメディアをブロックしたと伝えていた。ロスコムナゾールからのコメントは得られていない。
ロシアのメディアは先に、プリゴジン氏が米国など海外での情報・印象操作のために使っていたとされる「トロール(荒らし)工場」が解散したと伝えている。