ウクライナ南部のダム決壊は「環境の大量破壊」 グレタ・トゥーンベリ、ロシアを非難
スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(20)が8日、ウクライナ南部ヘルソン州カホフカ水力発電所のダム決壊は「エコサイド」(環境の大量破壊行為)だとして、ロシアをツイッターで批判した。写真は「気候のための学校スト」と書いたボードを持って議会の前に立つグレタさん。6月9日、ストックホルムで撮影(2023年 ロイター/Marie Mannes)
スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさん(20)が8日、ウクライナ南部ヘルソン州カホフカ水力発電所のダム決壊は「エコサイド」(環境の大量破壊行為)だとして、ロシアをツイッターで批判した。
ダムはロシアが実権を握る地域にあり、決壊で大規模洪水が発生して住民数千人が避難しているほか、壊滅的な環境破壊が生じている。
ロシアとウクライナは決壊を巡り互いに非難し合っている。
トゥーンベリさんは「ロシアによるいわれなき全面侵略の延長であるこのエコサイドは、世界を驚愕させるもう一つの残虐行為だ。われわれは改めて犯罪責任に問われるべきロシアを注視している」と投稿した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、この投稿に「あなたの姿勢、そして人々と生命、自然に対する全ての悪意についてロシアの責任を問うべきという真実の擁護に感謝する」と返信した。
トゥーンベリさんは高校の卒業日となった9日、スウェーデン議会近くで行った定例の環境抗議活動で、ダム決壊の余波は「本当に恐ろしく、ひどい」とロイターに語った。