最新記事

ウクライナ情勢

ウクライナ南部のダム決壊は「環境の大量破壊」 グレタ・トゥーンベリ、ロシアを非難

2023年6月12日(月)12時17分
議会の前でデモをするグレタ・トゥーンベリ

スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(20)が8日、ウクライナ南部ヘルソン州カホフカ水力発電所のダム決壊は「エコサイド」(環境の大量破壊行為)だとして、ロシアをツイッターで批判した。写真は「気候のための学校スト」と書いたボードを持って議会の前に立つグレタさん。6月9日、ストックホルムで撮影(2023年 ロイター/Marie Mannes)

スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさん(20)が8日、ウクライナ南部ヘルソン州カホフカ水力発電所のダム決壊は「エコサイド」(環境の大量破壊行為)だとして、ロシアをツイッターで批判した。

ダムはロシアが実権を握る地域にあり、決壊で大規模洪水が発生して住民数千人が避難しているほか、壊滅的な環境破壊が生じている。

ロシアとウクライナは決壊を巡り互いに非難し合っている。

トゥーンベリさんは「ロシアによるいわれなき全面侵略の延長であるこのエコサイドは、世界を驚愕させるもう一つの残虐行為だ。われわれは改めて犯罪責任に問われるべきロシアを注視している」と投稿した。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、この投稿に「あなたの姿勢、そして人々と生命、自然に対する全ての悪意についてロシアの責任を問うべきという真実の擁護に感謝する」と返信した。

トゥーンベリさんは高校の卒業日となった9日、スウェーデン議会近くで行った定例の環境抗議活動で、ダム決壊の余波は「本当に恐ろしく、ひどい」とロイターに語った。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2023トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【20%オフ】GOHHME 電気毛布 掛け敷き兼用【アマゾン タイムセール】

(※画像をクリックしてアマゾンで詳細を見る)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

午後3時のドルは155円半ばで底堅い、円弱含みが続

ビジネス

ホンダの今期、営業利益予想2.8%増 商品価値に見

ビジネス

オリンパス、発行済み株式の5.15%・1000億円

ビジネス

ホンダ、発行済み株式の3.7%・3000億円上限に
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必要な「プライベートジェット三昧」に非難の嵐

  • 2

    休養学の医学博士が解説「お風呂・温泉の健康術」楽しく疲れをとる方法

  • 3

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 4

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 5

    「少なくとも10年の禁固刑は覚悟すべき」「大谷はカ…

  • 6

    上半身裸の女性バックダンサーと「がっつりキス」...…

  • 7

    ロシア軍兵舎の不条理大量殺人、士気低下の果ての狂気

  • 8

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 9

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 10

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 2

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 3

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS攻撃「直撃の瞬間」映像をウクライナ側が公開

  • 4

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 5

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 6

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 7

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 8

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 9

    「自然は残酷だ...」動物園でクマがカモの親子を捕食…

  • 10

    翼が生えた「天使」のような形に、トゲだらけの体表.…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中