いまだにチャールズ国王夫妻を許せないダイアナ派の恨み
Princess Diana fans voice fury ahead of King Charles' coronation
王室メンバーのパレードを待つ観衆の一人が掲げたダイアナの旗 SEBASTIEN BOZON/REUTERS
<死去から26年が経っても消えないチャールズの裏切りとカミラ「王妃」への反発>
英国王チャールズ3世とカミラ王妃は5月6日、故ダイアナ元妃の影がつきまとう波乱の結婚から約18年を経て、ようやく戴冠式を迎えた。
2005年にチャールズとカミラが再婚した時、バッキンガム宮殿はカミラの称号について、将来は「国王夫人」と呼ばれることになり、「王妃(クイーン)」の称号が与えられることはないと発表していた。この8年前に亡くなったダイアナへの配慮だった。
だがダイアナが1997年8月にパリで起きた交通事故で死去してから26年近くが経過した今、全ての留保は削除され、チャールズとカミラはそれぞれ「国王」と「王妃」として戴冠式を迎えた。
多くの英王室ファンにとってこれは、ずっと愛し合ってきた2人がようやくハッピーエンドを迎えた瞬間だった。
だが他の人々は、二人の背後にダイアナの大きな影を感じずにはいられなかった。そのきっかけは、BBCの元王室担当記者であるジェニー・ボンドのある発言だった。
ボンドは戴冠式に先立ち、英スカイ・ニュースの番組に出演。その中で、ダイアナは生前、チャールズと不倫関係にある間、カミラは少なくとも身のほどをわきまえていた、その点は評価できると感じていた、と発言した。
「裏切りを祝う戴冠式」
「以前ダイアナの客間で話をしたときに、カミラについて話をしたことがあった」と彼女は言った。「カミラは誠実で思慮深い。その点では幾らか評価に値すると、ダイアナは考えていた。カミラは6日の戴冠式でその褒美を受けることになる」
おそらくカミラを褒めようとしたこの発言は、ソーシャルメディアを激怒させた。
女性の権利保護活動家のショーラ・モスショグバミムはツイッターにこう投稿した。「ジェニー・ボンドはダイアナが、チャールズの『誠実で思慮深い』不倫相手として、カミラは評価に値すると考えていたというぞっとする主張を展開した。ダイアナはもう死去しており、それを否定することも肯定することもできない。だからこの発言は、常軌を逸した根拠のない嘘だと考えてもいいだろう」
さらに、「カミラを危険な存在だと見なしたヘンリー王子は正しかった」と付け加えた。
家庭内暴力(DV)のサバイバーで活動家のレベッカ・ボイントンは、ツイッターにこう書き込んだ。「今回の戴冠式は、裏切られた女性のトラウマを祝う儀式のように感じられる。自分も裏切られたトラウマを抱える人の多くにとって、チャールズとカミラを祝うことは不可能だ。もしもあなたもその一人なら、戴冠式の週末は自分を大切にして、ダイアナを思って過ごそう」
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