ネズミ害と万引が横行、トホホなニューヨーク...摘発を受けた市長、その残念すぎる理由とは?
ニューヨーク市地下鉄の駅構内で見つかったネズミ RomboStudio
<エリック・アダムズ市長はネズミとの闘いについて「陣頭指揮を執る」と宣言して取り組んでいたが...>
コロナ禍のニューヨークでは、テレワークの普及による昼間人口の減少のために都市経済が衰退し、社会問題となっている。2020~21年にかけては、アジア系への暴力や無差別な銃撃事件、あるいはホームレスの増加などが起きた。現在のエリック・アダムズ市長は警察出身ということもあり、治安問題には必死の対応を続けている。
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その一方で、ここへきて問題になっているのがネズミと万引だ。まずネズミに関しては、特にマンハッタンなどで、人間の減少に反比例するようにネズミが増殖している。アダムズはネズミとの闘いについては「陣頭指揮を執る」と宣言して取り組んでいたが、自宅のネズミ対策が不十分だとして今年2月に摘発を受け、300ドルの罰金を払う羽目になった。
万引の横行については、当初は集団で宝石店などを襲うグループが知られていたが、その後はドラッグストアが狙われるようになった。コロナ禍で職を失うなど打撃を受けた若者などによる犯行が多いが、微罪のために釈放されては犯行を繰り返すという悪循環が止まらない。これらの問題を解決しなければ、ニューヨークの国際都市としての復活は望めないだろう。