ウイルス感染がパーキンソン病やアルツハイマー病などの発症リスクを高めるおそれがあることがわかった
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ウイルス性脳炎の既往症がある人はアルツハイマーを発症する確率が30倍高かった......Kateryna Kon-shutterstock
<肺炎を引き起こすインフルエンザウイルスとアルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、認知症、パーキンソン病、脳血管性認知症にも有意な関連性があった......>
ウイルス感染がパーキンソン病やアルツハイマー病のような神経変性疾患の発症リスクを高めるおそれがあることがわかった。
アメリカ国立衛生研究所(NIH)の研究チームは、英国の「UKバイオバンク」とフィンランドの「フィンジェン」という欧州2カ国の大規模バイオバンクの計45万255人の診療記録をもとに、ウイルスへの曝露とアルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、認知症、多発性硬化症(MS)、パーキンソン病、脳血管性認知症の発症リスクとの関連性を調査した。その研究結果は2023年1月19日付の学術雑誌「ニューロン」で発表されている。
ウイルス性脳炎とアルツハイマー病の関連性
研究チームはまず、「フィンジェン」の診療記録でこれら6つの神経変性疾患のうちのいずれかに罹患した3万5035人といずれにも罹患していない30万9154人を比較した。その結果、神経変性疾患と過去のウイルス感染との間に45組の有意な関連性が見つかった。
さらに、「UKバイオバンク」の診療記録でもいずれかの神経変性疾患に罹患した9676人といずれにも罹患していない9万6390人を比較した結果、有意な関連性は22組に絞り込まれた。
なかでも最も関連性が高かったのはウイルス性脳炎とアルツハイマー病だ。ウイルス性脳炎の既往症がある人はアルツハイマーを発症する確率が30.72倍高かった。「フィンジェン」のデータでは、ウイルス性脳症の症例406件のうち約5.9%に当たる24件でアルツハイマー病を発症している。
ウイルスへの曝露から最長15年にわたって関連が
肺炎を引き起こすインフルエンザウイルスとアルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、認知症、パーキンソン病、脳血管性認知症にも有意な関連性があった。また、腸管感染症はアルツハイマー病や認知症と有意な関連性があり、水痘・帯状疱疹ウイルスは多発性硬化症や脳血管性認知症と有意な関連性が認められた。
これら22組の関連性のうちの6組では、ウイルスへの曝露から最長15年にわたって神経変性疾患の発症リスクの上昇と有意に関連していた。なお、神経変性疾患を予防する作用を持つウイルスは見つかっておらず、すべてのウイルスが神経変性疾患の発症リスクの上昇と関連していた。
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