最新記事
カナダ

推定「Zカップ」の人工乳房を着けて授業をした高校教師、大揉めの末に休職

2023年3月6日(月)17時35分
佐藤太郎

2022年9月から勤務していたカイラ・ルミュー YouTube/Toronto Sun

<生徒のSNS投稿をきっかけに保護者が声をあげた。この教師は、問題の画像に写っている男性が自分ではないと主張し、同時に、自分は珍しい病気で胸が普通より大きいと話す>

推定「Zカップ」の人工乳房を着け授業を行っていたとされ、物議を醸していた教師が休職している。

カナダのオンタリオ州オークビルの公立校トラファルガー高校に勤務する教師カイラ・ルミューは、授業中に人工乳房を着けていたという。普段は人工乳房をつけずに生活していると、近隣住民は話す。

保護者たちは、ルミューの胸があまりにも目立ちすぎることを問題視して、しばらく学校側と協議を行っていた。渦中のルミューは2月末から有給休暇を取得していると、ニューヨーク・ポスト紙が伝えている。

問題視されるきっかけは、生徒のSNS投稿だった。昨年9月に拡散された写真には、かなり大きなバストが目立つタイトな服装で授業をするルミューが写っていた。

【動画】巨大なバストに際どい姿で指導にあたるルミュー

違和感を覚えた保護者らが教育委員会へ説明を求め、オンタリオ州のスティーブン・レッチェ教育大臣も会見を行う騒ぎに発展。レッチェ大臣は「オンタリオ州では一人一人の個性やアイデンティティを尊重するが、生徒たちが学ぶ環境を整えることも大切だ」とコメント。

収拾がつかないまま議論は長引き、昨年12月には苛立った保護者側から、解決できなければ法的手段も辞さないという声が上がった。しかし、オンタリオ州人権コードに準拠していないのではないかという懸念から、具体的な取り組みは却下された。

今年1月に教育委員会は、スタッフの服装規定を3月1日までに改めることを発表し、教師が「適切かつプロフェッショナル」な外見を持つための方針作りに取り組むことに同意した。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

欧州株STOXX600の予想引き下げ、米関税で=ゴ

ビジネス

再送-インタビュー:トランプ関税で荷動きに懸念、荷

ワールド

ミャンマー地震の死者2719人と軍政トップ、「30

ビジネス

独製造業PMI、3月改定48.3に上昇 約2年ぶり
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者が警鐘【最新研究】
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 6
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 7
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 8
    3500年前の粘土板の「くさび形文字」を解読...「意外…
  • 9
    メーガン妃のパスタ料理が賛否両論...「イタリアのお…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 5
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 6
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 7
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 10
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中