クアッドでなく「I2U2」、トルコ救援に動いたインドの狙い
エジプトとの双方向の貿易額は年間72.6億ドル。インド企業によるエジプトへの投資は50件以上に上り、投資額は合計で約32億ドルに達する。
インドは石油の8割以上を輸入に依存していて、その60%をペルシャ湾岸の産油国から輸入している。
インドは、ペルシャ湾岸のアラブ諸国だけでなく、イスラエル、トルコ、イランといった国々とも良好な関係を維持している。
イスラエルは、インドにとってロシア、フランスに次ぐ第3位の兵器輸入先だ。イスラエルから見ると、インドは兵器の最大の輸出先で、全体の43%を占めている。
こうしてイスラエルやアラブ諸国との関係を強化する一方で、インドはイランとの関係を悪化させないようにも細心の注意を払ってきた。
1990年代、インドの外交はいわゆる「ルック・イースト」政策の下、自国の東方に位置する東アジアや東南アジアの国々との経済的・戦略的関係を強化した。
いまインドはその西方版を実践して、自国の西方に位置する中東の国々との経済的・戦略的な関係を強化しようとしているのかもしれない。
From thediplomat.com