「国民の99.9%は喜んですべてをロシアに捧げる用意」とプーチン
Putin Insists 99.9 Percent of Russians Ready to 'Sacrifice Everything'
Sputnik/Sergey Guneev/Pool via REUTERS
<ウクライナ侵攻のための部分動員令で男性の大量出国を招いたことは「なかったこと」に?>
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ウクライナ侵攻が続く中で99.9%のロシア人は国のためなら喜んで命を犠牲にするだろうと語った。
これはプーチンが12月25日、国営放送ロシア1で放送されたインタビューで語ったもの。ロシア国営タス通信によればプーチンはこのインタビューで、過去数カ月、そして「ロシアが存在する歴史全体を通じて」、ロシア国民の国家に対する献身を改めて確信したと述べたという。
「ほとんどの──99.9%の国民は、すべてを祖国のために犠牲にする心構えができている」とプーチンは述べたという。「それ自体は異例のことだとは思わないが、私は改めて、ロシアが特別な国であり、その国民は特別な存在だとの思いを新たにした」
また、プーチンの目的に反する行動を取る者について意見を問われると、「真の愛国者ではない」と切って捨てたものの、「選択の自由」を持つ権利は誰にでもあるとも語った。
動員から逃げたのは「一部の人々」?
「一部の人々が真の愛国者のように行動しないという事実は、別に驚くに値しない」とプーチンは言った。「いかなる社会においても、自分自身の利益つまり自分自信の都合(だけ)を考える人は常にいるからだ。正直なところ、私はそういう人々を非難するつもりはない。いかなる人にも選択の自由はある」
どういった行為が自分の計画に反するのか、プーチンは具体的には言及しなかった。ロシア政府はこの秋、ウクライナ侵攻のための動員を行ったが、それを嫌って出国する人が相次ぐという事態に見舞われた。
プーチンは9月、ロシアでは第2次世界大戦後初となる部分的動員を発表。ところがこれに対し、10月4日までに37万人を超えるロシア人男性が動員を逃れるためにカザフスタンやフィンランドやジョージア、モンゴルなどの周辺諸国に出国した。その数はカザフスタンだけで約20万人に達したという。本誌の調べでは、プーチンが動員を発表した翌日には、ジョージアに向かう車が約10キロにもわたる列を作ったことが分かっている。