最新記事
ロシアロシアの主要都市で原因不明の爆発と火災、ただごとでない動画
Moscow Fire Videos Show Smoke Billowing Around Key Train Stations
モスクワのコムソモーリスカヤ広場(2018年5月)OlgaVolodina-iStock.
<ウクライナの戦争が続くなか、ロシアの首都モスクワと第二の都市サンクトペテルブルクで不審な爆発や大火災が発生>
ロシアの首都モスクワで複数の爆発が起きた。空に上がる煙の下、地上では消防当局が3つの主要駅を巻き込んだ巨大な火災と戦っている。
ロシアの非常事態省によれば、火災は11月20日の日曜の午後、コムソモーリスカヤ駅前の広場に面した2階建ての倉庫で発生したという。一階の屋根の一部は焼け落ち、延焼は2000平方メートルに及んでいる。
ツイッターには、火災から立ち上る煙の動画がいくつも投稿されている。
フリーランスジャーナリストのSotiri Dimpinoudisの動画の背景には、サイレンが鳴り響いている。
別のツイートで彼は、火災の原因は爆発だと書いている。
モスクワ当局からの発表はない。ロシアのソーシャルメディアVKには、燃えている倉庫には7人が閉じ込められている、という投稿もあったが確認はできていない。
その1日前には、第二の都市サンクトペテルブルク近郊の市街地で巨大な火球が爆発し、燃え上がる様子を映した動画が19日早朝にソーシャルメディアで拡散された。
ドキュメンタリー映画『ロシア・メディア・モニター』を製作したジュリア・デイビスも、巨大な炎と煙の映像を投稿し、それを元NATO連合軍最高司令官ジェームズ・スタブリディスが共有した。
「また不注意な喫煙者のせいだ」と、スタブリディスはコメントをつけた。
デイビスは、他にもムリーノ市で発生したとみられる火球の爆発をさまざまな角度から撮影した短いクリップを投稿している。
ツイッターユーザーの@adagamovも爆発の動画を共有し、「ガスパイプラインの大爆発」が原因だとツイートした。
爆発の原因や、ロシアのウクライナ侵攻との関係などの疑問は、公式の情報ではまったく明らかになっていない。だが、スペインの英字紙ユーロ・ウィークリーニュースは、現地時間19日の午後、ガソリンスタンドで爆発が起きたと報じた。
ニューヨーク・ポスト紙もこの火球について、ガスパイプラインの爆発が原因だと報じている。本誌はこれらの報道を独自に確認することができなかった。のちにレニングラード知事名でテレグラムに投稿されたメッセージによれば、爆発はパイプラインの減圧によって起こったと説明した。
2024年11月26日号(11月19日発売)は「超解説 トランプ2.0」特集。電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること。[PLUS]驚きの閣僚リスト/分野別米投資ガイド
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら