「占領されても、私はメリトポリ市長」拉致から生還した市長が語る、ロシア軍の残虐行為
“Truth and Ukraine Will Win!”
住民の脱出もままならず
9月、ロシアは占領地域でいんちきな住民投票を行った。こんなものに法的な意味は一切ない。一方で私は、住民たちがロシア側に脅され、さらなる違法行為にいや応なしに巻き込まれることを懸念している。
国籍変更を強いられるとか、ロシア軍に動員されるとか、ロシアの制度下での再登録を拒んだために保有する不動産を没収されるとか......。
私は一貫して、市民に対して機会があればメリトポリから脱出するよう呼び掛けてきた。既に全市民の65%が市を離れた。脱出を図る市民をめぐる状況は悪くなる一方だ。ある検問所ではこれまでに約6000台の車が止められ、多くの人々が非人道的な状況で拘束されていると聞く。
しかし私は、ウクライナ軍が一時的に占領された全ての地域を解放すると信じている。ウクライナ人は今、祖国、尊厳、独立、自由、民主主義、平等、人権──つまり西側と同じ文明的価値基準を守るために団結している。
メリトポリのウクライナ人にはこう伝えたい。「市民の皆さん、あなた方は世界で最も勇敢な人々だ。真実は勝ち、ウクライナは勝つ!」と。プーチンもしくはロシア、もしくはプーチンのロシアがウクライナに勝つことはない。
ウクライナに栄光あれ!