最新記事

動物

ここで一体なにが...? 廃墟の工場で見つかった「シカの角」に埋め尽くされた部屋

Man Discovers Room in Abandoned Factory Filled With Antlers

2022年10月30日(日)13時25分
アリス・ギブス
廃工場イメージ

イメージ写真 Wafue-iStock

<廃墟探検が趣味だというカナダの男性が発見した世にも恐ろしい部屋のミステリー。いつ、誰が、なぜ、どうやって運び込んだのか?>

カナダに住むある男性が、近所にある廃墟となった工場で、おぞましい部屋を発見した。その写真はインターネット掲示板「レディット(Reddit)」のフォーラム「r/mildlyinteresting」に投稿され、見る人に衝撃を与えた。

■【写真】なぜこんなにもシカの角が? 見る人を震撼させた廃工場の一室

オンタリオ州にすむ男性ジェイミーはRiddimRyderというハンドルネームで活動し、YouTubeでは約6万人の登録者数を持つ。その彼が投稿したのは、おびただしい数のシカの角が積み上げられた工場の一室だった。

ニューズウィークの取材に対してジェイミーは、「これまで長い間、廃墟探検を続けてきた。民家から発電所、養護施設......いろいろだ。そこには恐怖とともに、その場所ならではのミステリーがある」と語る。「普通の人が見られないものを見ることは興奮だけでなく、歴史に対する新たな視点も与えてくれる」

彼の写真に写る廃工場は、もともと1915年に砥石や研磨剤を製造する工場として開業したものだという。だが1980年代の不況で閉鎖されたまま、現在まで廃墟として残っている。ジェイミーによればこの工場は、遊園地にあるような乗り物でいっぱいのフロアなど、不思議なものにあふれているという。

「数年前に来た時にはこんなものはなかった」

それでも「シカの角の部屋」には、ジェイミーも驚かされたようだ。「控えめに言っても、奇妙だ」と、ジェイミーは言う。「数年前にもこの工場に来たことがあるが、その時には間違いなくこんなものはなかった。なぜ、それらがここにあるのか、どうやって部屋を埋め尽くしたのか、まったく分からない」

写真を見た人々からは様々な声が上がった。「きみは儀式の邪魔をしてしまったようだね」「うちの犬をこの部屋に連れてきたら大暴れしそうだ」「そういう市場もあるのかな」といったコメントが寄せられている。

また、「密猟者の隠し場所のように見える」といった意見や、「それでも、なぜこんなものを溜めこむのかは分からない」というリプライもあった。

ジェイミーは、「上から投げ込まれたように見える」としながらも、「そんなことが可能な場所はない」としている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

訂正-米テキサス州のはしか感染20%増、さらに拡大

ワールド

米民主上院議員、トランプ氏に中国との通商関係など見

ワールド

対ウクライナ支援倍増へ、ロシア追加制裁も 欧州同盟

ワールド

ルペン氏に有罪判決、次期大統領選への出馬困難に 仏
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者が警鐘【最新研究】
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 6
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 7
    3500年前の粘土板の「くさび形文字」を解読...「意外…
  • 8
    メーガン妃のパスタ料理が賛否両論...「イタリアのお…
  • 9
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 5
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 6
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 7
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中