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ウクライナ情勢ロシア、ウクライナ南部ザポロジエ原発の所長拘束 IAEAが解放要求
IAEAのグロッシ事務局長は、ロシアが占拠するウクライナ南部ザポロジエ原子力発電所のムラショフ所長を解放するようロシアに求め、所長拘束は原発の安全性に脅威をもたらすと訴えた。写真は同原発付近で警備する、軍服にロシア国旗が入った兵士。8月撮影(2022年 ロイター/Alexander Ermochenko)
国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は、ロシアが占拠するウクライナ南部ザポロジエ原子力発電所のムラショフ所長を解放するようロシアに求め、所長拘束は原発の安全性に脅威をもたらすと訴えた。
ザポロジエ原発を運営する国営原子力企業エネルゴアトムは1日、ムラショフ所長が先月30日にロシア側に拘束されたと発表。IAEAによると、ロシアもこれを確認したという。
IAEAは1日夜のツイートで「グロッシ事務局長は、ムラショフ氏が安全かつ速やかに家族の元に戻り、原発での重要な任務を再開できるよう期待を表明した」と明らかにした。
ウクライナのゼレンスキー大統領はビデオ演説で、ムラショフ氏がロシアに拉致されたと述べ、「ロシアによる明らかなテロ行為の新たな例だ」と非難した。
IAEAはムラショフ氏拘束について関係当局と連絡を取り説明を求めている。
IAEAは1日、グロッシ事務局長が来週、モスクワとキーウ(キエフ)で原発周辺の保護区域設定について協議する予定だと発表した。