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1990年以降、50歳未満で発症するがんが世界中で増えている
2022年9月12日(月)17時55分
微生物叢の変化がやがて疾病リスクに影響を与える......
研究論文の筆頭著者でブリガム&ウィメンズ病院の鵜飼知嵩研究員は「今回の研究で対象とした14種類のがんのうち8種類は消化器系に関連するものであった」とし、「我々が食べるものは体内の微生物叢の餌となる。つまり、食事は微生物叢の構成に影響をもたらし、微生物叢の変化がやがて疾病リスクに影響を与えるおそれがある」と指摘する。
今回の研究結果は、低中所得国のデータが十分に網羅されていない点で限定的だ。研究チームでは今後、国際的な研究機関と協力し、より多くのデータを収集し続け、世界の動向をより的確にモニタリングしていく方針だ。