最新記事

マーベル

マーベル最新ドラマ『シー・ハルク』のプロモにホームレス差別の批判殺到

Marvel's 'She-Hulk' Bench at Launch Bashed for 'Anti-Homeless Architecture'

2022年8月17日(水)18時23分
アシュリー・ゲイル

シー・ハルクを演じるタチアナ・マスラニー Mario Anzuoni-REUTERS

<映画の宣伝に使われた仕切り付きのベンチは「ホームレス排除建築」の最たるものとコメントが殺到。映画を見る気が失せたというユーザーも。アメリカで問題になっているホームレス排除建築とは>

マーベルの最新ドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』がバッシングを受けている。理由は、宣伝用の画面に登場する公園のベンチが、座面が手すりで仕切られたタイプだったこと。「ホームレス排除建築」だと非難が沸き起こった。

8月18日よりディズニープラスで配信されるこの新シリーズを記念して、カリフォルニア州ロサンゼルスのエル・キャピタン劇場で行われたワールドプレミアには、シー・ハルクを演じたタチアナ・マスラニーをはじめマーク・ラファロ(ハルク)、ジャミーラ・ジャミル(タイタニア)など出演した多くのスターが顔をそろえた。

マーベル・コミックを原作とする『シー・ハルク:ザ・アトーニー』は、超人に関わる事件を専門に扱う弁護士ジェニファー・ウォルターズ(マスラニー)の物語。ウォルターズは、いとこのブルース・バナー博士(緑色の巨人ハルク、ラファロ)の輸血で超人シー・ハルクとなる。『シー・ハルク』は、『ムーンナイト』や『ミズ・マーベル』と並ぶ、ディズニープラスが配信する新マーベルドラマだ。

ベンチの仕切りに注目

この作品のプロモーション画像には、シー・ハルクことジェニファー・ウォルターズの名前と電話番号、そして「スーパーヒーローにはスーパー弁護士が必要!」と書かれたベンチが登場する。その電話番号「1-877-SHE-HULK」に電話をかけると、ファンはウォルターズのサービスを売り込む1分間の音声メッセージを聞くことができる。

■プロモーションのベンチを見る

だがツイッター上で多くのユーザーが注目したのは、ベンチの座面が手すりで仕切られていることだった。ディズニーはマーベルシリーズのプロモーションに「ホームレス排除建築」を出した、と非難の声が上がった。

ツイッターユーザーの@Mickeyseidickは、「なぜシー・ハルクのベンチはホームレス排除建築なのか」とツイートし、8万1100を超える「いいね!」を獲得。

「実際のシー・ハルクは、街中のホームレス排除ベンチを見つけては、彼女の超強力パワーで平らに潰し、再び利用しやすくするだろう」と、あるツイッターユーザーは書いた。

「プロモーションに使うベンチなのに、なぜホームレス排除用の仕切りがあるのか!」と、と別の人も疑問を呈している。

「このタイプのベンチは、ベッドとして使われないようにする以外の目的は一つもない。だってこんな仕切りは何の役にもたたないもの」という投稿もあった。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国政府、不動産部門のリスクを制御へ=副首相

ワールド

米アップル、独禁法訴訟を退けるよう求める iPho

ビジネス

マイクロン、24年設備投資見通し引き上げ AI関連

ビジネス

機械受注3月は前月比2.9%増、判断「持ち直しの動
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:スマホ・アプリ健康術
特集:スマホ・アプリ健康術
2024年5月28日号(5/21発売)

健康長寿のカギはスマホとスマートウォッチにあり。アプリで食事・運動・体調を管理する方法

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    娘が「バイクで連れ去られる」動画を見て、父親は気を失った...家族が語ったハマスによる「拉致」被害

  • 3

    「目を閉じれば雨の音...」テントにたかる「害虫」の大群、キャンパーが撮影した「トラウマ映像」にネット戦慄

  • 4

    9年前と今で何も変わらない...ゼンデイヤの「卒アル…

  • 5

    ベトナム「植民地解放」70年を鮮やかな民族衣装で祝…

  • 6

    服着てる? ブルックス・ネイダーの「ほぼ丸見え」ネ…

  • 7

    高速鉄道熱に沸くアメリカ、先行する中国を追う──新…

  • 8

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 9

    「韓国は詐欺大国」の事情とは

  • 10

    中国・ロシアのスパイとして法廷に立つ「愛国者」──…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    娘が「バイクで連れ去られる」動画を見て、父親は気…

  • 5

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 6

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 7

    「隣のあの子」が「未来の王妃」へ...キャサリン妃の…

  • 8

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイ…

  • 9

    米誌映画担当、今年一番気に入った映画のシーンは『…

  • 10

    「まるでロイヤルツアー」...メーガン妃とヘンリー王…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 5

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 6

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 7

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 8

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中