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野生動物幻覚作用のあるハチミツの食べ過ぎでクマがキマってしまう
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(写真はイメージです) xtrekx-iStock
<トルコの黒海地方で「マッドハニー」を食べ過ぎたクマが動物病院で治療を受け、野生に戻された>
トルコ北西部のデュズジェ県で向精神作用のある「マッドハニー」と呼ばれるハチミツを過剰摂取し、酩酊状態の子グマが保護された。
同国メディア「dokuz8haber」が現地時間11日にツイッターに投稿した動画には、ピックアップトラックの荷台で苦しそうに呼吸するヒグマの姿が映っている。
トルコ語で「デリバル」と呼ばれるマッドハニーには、グラヤノトキシンという神経毒が含まれており、摂取すると中毒症状を引き起こす。グラヤノトキシンは一般にツツジ科の植物に含まれ、トルコの黒海沿岸やネパールのシャクナゲ類の花蜜でできたハチミツによる中毒例が報告されている。
今回見つかったメスの子グマは結局気を失い、動物病院に運ばれた。獣医の治療を受けたところ、健康状態に問題はなかったという。農業森林省のヴァヒト・キリシチ大臣は12日、ツイッターの公募により「バルクズ(トルコ語でハチミツ娘)」と名付けられたこのクマが野生に戻っていく映像をツイート。「何事もほどほどに楽しんでほしい。ハチミツも」とジョークを添えて送り出した。
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