「分かっているはずだ」──再訪したアフガンは暴力と不条理だらけだった
The Taliban: A Violent Peace
「あれは私たちの誇りだ」と、バルキは言った。バスへの自爆攻撃で罪のない人が命を落としたと、私は指摘した。「それも誇りだ」と、彼は言った。犠牲者の1人は私の友人だと話すと、彼は「それも誇りに思う」と繰り返した。
私が発表した記事はでっち上げで、情報源である人々は存在しないと、彼らは言った。もし記事の内容が本当で、情報提供者が実在するなら、彼ら全員の個人情報、さらに取材メモや画像、音声記録、動画を提出しろと命じた。
「アフガニスタンに同性愛者はいない」。私が会った情報局員の1人はそう言った。その同僚アフマド・ザヒールは、ゲイだと判明した人物は誰であれ「殺す」と言い放った。
私が犯したという法律は何かと問うと、ジョージ・オーウェルとカフカの世界の混合めいた答えが返ってきた。「分かっているはずだ」
情報機関本部へ向かう途中、ザヒールは幼い娘2人の画像を私に見せた。本部に着くと、彼らはお茶を出し、キャンディーを勧めてきた。ペットの話をし、私のプライベートについて尋ね、携帯電話の充電器をコンセントにつなぐ手助けさえしてくれた。ザヒールが私の携帯電話を取り上げようとしたのは、彼の写真を撮ろうとしたときだけだ。
拘束中は、オーストラリアの外交官と記者仲間のマスード・ホサイニが、ワッツアップのグループチャットの位置情報共有機能を使って私の所在を確認してくれていた。拘束されていた4時間の間、彼らにチャットで状況を知らせ続けた私を、タリバンは「スパイ」だと非難した。
一体、誰のスパイだというのか。「分かっているはずだ」
タリバンが昨年、カブールへの途上で制圧した地方部の住民に戦闘員との結婚を強制したという記事に、彼らは国内の性的少数者をめぐる記事と同じく憤慨していた。セックスは、彼らの神経を逆なでするトピックの筆頭だ。
私が強要されでっち上げられた「自白」について、彼らにはこう助言した。「本心から言うが、これを発表するのは得策ではない。あなたたちが愚かに見えるだけだ」
彼らは意に介さなかった。問題のツイートを仕上げのために上司に送り、完成した文章を私が投稿した。だがそれでは駄目だということになり、私は投稿を削除し、彼らがさらに手を加えたものを再びツイートした。