31回目のウクライナ独立記念日を狙って、堂々と攻撃を企むロシア
ロシア軍が大規模な攻撃を計画中 ALEXANDER ERMOCHENKOーREUTERS
<8月24日はソ連からの独立を宣言した、ウクライナにとっては記念すべき日。その日にミサイルシステムを使った「大規模な砲撃」を計画するロシアと、それに協力するベラルーシ。そして阻止できない諸外国>
ウクライナにとって8月24日は、1991年に崩壊直前のソ連から独立を宣言した記念すべき日。同国の情報機関によれば、今年31周年を迎えるこの日、ロシア軍はS300地対空ミサイルシステムを使った「大規模な砲撃」を計画しているという。
ウクライナのNGO「戦略コミュニケーションセンター」は、ミサイルを含む重火器を搭載したロシア軍の複数の列車がウクライナ国境付近に向けて移動を開始しており、独立記念日直前の20日までに到達する予定だと指摘。ウクライナ軍も反撃への備えを進めている。
ウクライナ側は、ロシア軍の作戦に隣国ベラルーシも協力していると主張する。ベラルーシのルカシェンコ大統領は一貫してロシア寄りの姿勢を取っており、これまでもロシア軍が自国の領土からウクライナに向けてミサイルを発射するのを容認してきた。
バイデン米政権はベラルーシの対応を厳しく非難しているが、大規模な衝突を阻止する力はなさそうだ。