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事故家族とギリシャでバカンス中、ヘリに切断された英学生
Man Chopped to Pieces by Helicopter After Exiting While Rotors Spinning
ヘリコプターのプロペラブレード uladzimir_likman-iStock.
<他の客が恐怖で表情を凍りつかせるなか、男はなぜか、まだローターが回っているヘリのほうへ戻って行った......>
ギリシャを訪れていたイギリス人観光客が、ヘリコプターの回転翼に体を切断されて死亡した。ヘリコプターのエンジンがまだ動いているあいだに、機体に近づきすぎたせいだ。
死亡した22歳の男性は、休暇を過ごしていたギリシャのミコノス島からアテネ経由で戻る途中だったと見られている。7月25日午後6時半ごろ、男性はギリシャの首都アテネに近いスパタの離着陸場で「ベル407」ヘリコプターを降りようとしていた、と「グリーク・シティ・タイムズ」は伝えている。
イギリスメディアの調べにより、この男性の名前はジャック・フェントンで、オックスフォード・ブルックス大学の学生であることがわかった。
フェントンは、ヘリパッドに着陸したヘリコプターを降り、スタッフの誘導で安全にランウェイから離れたと見られる、と英紙サンは伝えている。
サンの報道によれば、フェントンはなぜか突然、受付エリアから取って返し、周囲の人々の顔が恐怖で凍りつき、止まれと呼ぶのも聞かずに、ヘリコプターのほうへ歩いて戻った。フェントンは携帯電話で話をしていたと報じられている。その後、高速で回転する翼がフェントンの頭にぶつかった。
ヘリコプターのパイロットと客たちは、翼がフェントンの命を奪うところを目撃した。この事故でパイロットが「深い精神的外傷を負った」というほど凄惨な光景だった。
救急隊が呼ばれたが、男性はほぼ即死だったと見られている。
セルフィを撮ろうとした?
フェントンと、彼の姉妹を含むほかの3人のイギリス人観光客は、ミコノス島からアテネへ戻るためにこのヘリコプターをチャーターしていた、とグリーク・シティ・タイムズは報じている。
フェントンの両親は、息子のあとから、別のヘリコプターで飛行しているところだった。サンの報道によれば、事故を目撃したパイロットが、両親の乗るヘリのパイロットに無線で連絡し、死んだ息子を見ずにすむように着陸地をアテネ空港に変更させたという。
グリーク・シティ・タイムズによれば、ギリシャの警察が現在、捜査を進めており、ローターがまだ回転しているあいだに乗客が降りることを許された経緯について、パイロットを取り調べているという。
警察組合長のギオルゴス・カリアクマニスによれば、「ヘリのプロペラは、パイロットがエンジンを切ったあと、50秒で止まるボタンを押さないかぎり、2分ほど回転を続ける」という。「ヘリコプターのドアにセキュリティ機能はなく、その気になれば誰でもドアを開けて外へ出られる。予備捜査では、プロペラとエンジンが止まってから外に出るようパイロットが(乗客に)伝えていたかどうかが焦点になる」
警察はそのほか、フェントンがセルフィ撮影のためにヘリのほうへ戻った可能性についても調べているという。
(翻訳:ガリレオ)