監視カメラ越しに休暇中の飼い主「なんてこった!」 ペットホテルを脱走し帰宅した犬
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カンザス州レネクサ在住のジェレミー・ヘンセンさんとサラさん夫婦は、ラスベガスで休暇を過ごしていたところ、思わぬハプニングに見舞われた。
ヘンセンさん夫妻は普段、飼い犬のデクスターと暮らしているが、何百マイルも離れたラスベガスには連れていけないため、自宅から3.2キロメートルほどのペットホテルに5日間預けることにした。大切な愛犬ゆえにペットホテルならば安全だと考え、安心してバカンスに出かけた。
スマホを見てびっくり
ラスベガスで過ごしていると、ふとジェレミーさんの携帯にカンザスの自宅に来客があったことを知らせる通知が届いた。夫妻は外出先でもスマートフォンで自宅内外の様子を確認できるRingカメラを設置している。
早速、玄関の様子を見てみると、2人は目を疑った。そこには、ペットホテルにいるはずのデクスターが玄関のドアを叩き、「中に入れてくれ」と言わんばかりに鳴く姿が映し出されていた。
ペットホテルを抜け出すには高さ1.8メートルのフェンスを乗り越え、3キロメートル以上の距離を移動しなければならない。確実に分かるのは、デクスターがどうにかして障害をクリアし、家まで自力でたどり着いたということだけ。ジェレミーさんによると、デクスターの脚だと少なくとも90分はかかったはずだという。
「私たちは2人とも、『なんてこった、デクスターだ!』という感じでした」と、ヘンセンさん夫妻。
ヘンセンさん夫妻はすぐさまデクスターがいるはずのペットホテルに連絡し、自分の犬が脱走して自宅玄関にいるから保護してほしい、と伝えた。ペットホテルのスタッフが到着するまで、夫妻はスピーカー越しにデクスターに話しかけて落ち着かせようとした。間も無く、到着したスタッフによってデクスターは無事に保護されたそうだ。
普段は賢い犬
このエピソードはネットで拡散され、夫妻はInside Editionのインタビューに答えた。ペットホテルを脱走した愛犬について「明らかに、私たちがいなくなったという事実を理解しておらず、ただ私たちが家にいると思ったんでしょう」と振り返る。
大脱走劇を演じ、人間を驚かせたデクスターだが、普段は夫妻を守ろうという使命感に溢れた「賢い」忠犬という。
ひょっとすると、賢さは夫妻が思う以上かもしれない。
デクスターの脱走劇で盛り上がるネットユーザーは、デクスターがこう言っていると想像した。
「おい! 俺抜きでバケーションに行けると思っているのか?」──デクスターの本心を知ることはできない。