海面に浮くクジラの死骸を「少なくとも60匹」のサメが食い荒らす
ABC Australia-YouTube
<映像が撮影されて間もなく、ビーチにはザトウクジラの死骸が打ち上げられた>
オーストラリア沖で数十匹あるいはそれ以上のサメが1頭のクジラの死骸に群がり、屍をついばむ映像がドローンによって撮影された。
この映像は、ジョン・クロークとパートナーのインディ・クリミンズが旅の様子を発信するインスタグラムのアカウント(@jindys_travels)によって投稿されたものだ。
上空から海を見下ろす映像からは、海面に浮かぶ体長約15メートルのクジラの死骸とその周囲を漂う多くのサメの姿が確認できる。
西オーストラリア州アルバニー近くのノルマンズ・ビーチでキャンプをしていた2人は、釣り中に白い塊が遠くに浮かんでいるのに気付いたという。もっとよく観察しようとドローンを使って撮影したのがこのビデオだ。
彼はABCオーストラリアに対して「かなりたくさんいた」と述べるも、正確な数は分からないと回答している。
「映像を止めて数えてみると少なくとも60匹はいた」
今回"ごちそう"にありついたサメの種類は不明だが、西オーストラリア州の海にはホホジロザメを含む複数の種が一年を通して生息している。
この映像が撮影された直後、ザトウクジラの死骸がノルマンズ・ビーチに打ち上げられた。地元のニュースサイト「パース・ナウ」が報じたところによると、打ち上げられた死骸は海水浴客に発見され、サメに食べられていたことを野生動物保護官が確認したという。
この死骸が今後も捕食動物を引き寄せるとして、西オーストラリア州の生物多様性保全観光資源局(DBCA)はこの地域にサメ注意報を発令した。安全を確保するため、ノルマンズ・ビーチは一時的に立入禁止となった。