ロシア軍、キーウ周辺から後退 一方でクリミア半島からオデーサに攻撃
ウクライナ国家安全保障・国防会議のダニーロフ書記は攻撃を否定。ウクライナ国営テレビで、「ロシアは何らかの理由でウクライナが攻撃したとしているが、われわれの情報に基づくと現実と一致しない」と述べた。
べロゴロドはロシア軍の重要な兵たん拠点の一つ。ロシア大統領府のペスコフ報道官は、この件に関してプーチン大統領に報告されたとし、「交渉継続に快適な条件だと受け止めることはできない」と指摘。ロシアはウクライナとの和平交渉に影響が及ぶ可能性があるとの見方を示している。
マリウポリの人道回廊開かれず
ロシア国防省は3月31日、ウクライナ南部マリウポリからザポロジエへの人道回廊を4月1日に開放すると発表。
ただマリウポリ市長の側近はこの日、ロシア軍に包囲された同市に入ることができない状況で、脱出することも「非常に危険」との認識を示したほか、ドネツク州のキリレンコ州知事は「ロシアは人道支援物資の輸送を可能にすると確約したにもかかわらず、実施できていない」と「人道回廊は基本的に開かれていない」と述べた。
赤十字国際委員会(ICRC)は、民間人を避難させるためにマリウポリに向かっていたICRCの車両が先に進めなくなり、ザポロジエに戻らざるを得なかったと明らかにしている。
ウクライナ大統領府のキリロ・ティモシェンコ副長官は1日に合計6266人が人道回廊を通って避難したと表明。このほか、ウクライナとロシアが捕虜交換を行い、86人のウクライナ兵が解放されたと明らかにした。何人のロシア兵が開放されたかは明らかにしなかった。
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