爆撃受けたマリウポリの劇場で救出作業続く、ロシアは攻撃否定
ウクライナ南東部マリウポリの当局は17日、住民の避難場所になっていて前日にロシア軍とみられる空爆を受けた劇場について、劇場下のシェルターは持ちこたえ生存者がいるとみられると述べた。地域当局から入手した破壊された劇場の写真。(2022年 ロイター)
ウクライナ南東部のマリウポリで、爆撃を受けた劇場で17日も生存者の救出作業が続けられた。この劇場には数百人の住民がロシア軍の攻撃から避難しており、市当局は死傷者の数はまだ明らかになっていないとする中、ロシアは攻撃を否定している。
マリウポリ市当局によると、ロシア軍による激しい攻撃が続く中、この劇場と近くの水泳プール施設に女性、子ども、高齢者を中心に数百人の住民が避難していた。
マリウポリ市長室の高官はロイターの電話取材に対し「シェルターは持ちこたえた。現在がれきを撤去している。生存者がいる。犠牲者(の数)はまだわからない」と述べ、救出作業を実施していると説明した。当局者は、17日現在も死傷者の数はまだ分からないとしている。
攻撃を受ける前に撮影された衛星写真には、赤い屋根の大きな建物の前後の地面にロシア語で「子ども」と大きく書かれているのが写っていた。
ロシア外務省は劇場への砲撃を否定。外務省のザハロワ報道官は17日、ロシアがこの劇場を攻撃したとの疑いは「虚偽」だとし、ロシア軍は民間人を攻撃していないとの見解を改めて示した。
ロシア軍はマリウポリを包囲し、連日激しく攻撃。市当局によると、これまでに約3万人の住民が避難したが、まだ35万人以上が市内に取り残されている。
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