オベチキン困惑、プーチン支持のNHL選手は今

オベチキンの登場に観客は大ブーイング　BRAD MILLSｰUSA TODAY SPORTSｰREUTERS

＜集中砲火を浴び、NHLの頭痛のタネになった＞

NHL（北米プロアイスホッケーリーグ）ワシントン・キャピタルズのスター選手アレックス・オベチキンが集中砲火を浴びている。ロシア出身のオベチキンはかねてからプーチン大統領支持を公言。ウクライナ侵攻に伴い、彼はNHLの頭痛のタネになった。

ニューヨークのマディソンスクエアガーデンで2月末に行われた試合にオベチキンが登場すると、観客からは大ブーイングが。スポンサーも難色を示しており、ホッケー用品のCCMや保険会社マス・ミューチュアルが彼の起用を取りやめると発表した。

一方で、NHLはオベチキンを含むロシア人選手の身を案じてもいる。「ロシアのためではなく、NHLのためにプレーする彼らの安全を懸念している」と声明を発表した。

かつてはSNSでプーチン再選キャンペーンまで展開したオベチキンだが、ウクライナ侵攻には困惑。メディアの取材に「ロシアにもウクライナにもたくさんの友人がいる。戦争は見たくない」と語った。