「強奪した」香港でコロナ急拡大...焦る中国政府の「介入強化」の懸念が強まる
China's COVID Policy Not Working in Hong Kong As City Sees Over 6K Cases
では本土の中国政府はどう考えているのか。習近平国家主席は2月16日、香港での感染抑制を「何よりも優先させる」必要があると述べ、中国政府にはウイルス封じ込めのために支援と影響力を強化する考えがあることを公にした。
しかしニューヨーク・タイムズ紙によれば、香港が中国の支援を受け入れて助言に従えば、中国はそれを口実に香港への影響力をさらに行使しかねないという批判の声もあるという。
オミクロン株による感染拡大の波が香港に大きな影響を及ぼしているもうひとつの理由は、ワクチンの接種率だ。ニューヨーク・タイムズ紙によると、2021年は感染が概ね低く抑えられていたため、香港では多くの高齢者がワクチン接種は不要だと考えたという。
香港全体でワクチンの2回接種率は現在75%で(1回接種は85%)、20歳から59歳の年齢層でワクチンを1回接種した人は91%だ(2回接種済みは84%)。その一方、60歳以上でワクチンを2回接種した人は58%にとどまっていること、香港政府のデータで明らかになっている。
(翻訳:ガリレオ)