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中東UAE首都アブダビで燃料トラック爆発3人死亡 イエメンのフーシ派が犯行声明
アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで17日、燃料トラック3台が爆発し3人が死亡したほか、アブダビ空港近くで火災が発生した。無人機(ドローン)攻撃とみられ、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が犯行を主張した。2020年4月撮影(2022年 ロイター/Christopher Pike)
アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで17日、燃料トラック3台が爆発し3人が死亡したほか、アブダビ空港近くで火災が発生した。イエメンの親イラン武装組織フーシ派の軍事報道官は、ドバイ空港およびアブダビ空港や石油精製所などに弾道ミサイル5発と「多数の」無人機を発射したと発表した。
UAE外務省は声明で「フーシ派による領内の地域および民間施設へのテロ攻撃を非難する。決して許されることではない」と表明。「UAEにはこれらの攻撃や犯罪が激化することに対応する権利がある」とした。
UAEの国営メディアによると、ブリンケン米国務長官はUAEのアブドラ外務・国際協力相と電話会談し攻撃を非難。サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、ホワイトハウスはフーシ派の責任追及に努めるとした。
アブダビ警察によると、アブダビ国営石油会社(ADNOC)の施設周辺で燃料タンクローリー3台が爆発し、3人が死亡、6人が負傷した。死亡したのはインド人2人、パキスタン1人という。
ソーシャルメディアの映像では同施設周辺から黒煙が立ち上る様子が映された。警察は同地域に向かう道路を閉鎖した。
アブダビ警察は「初動捜査では、両現場で無人機(ドローン)とみられる小型航空機の部品が見つかっており、これが爆発と火災を引き起こした可能性がある」と発表した。アブダビ警察はミサイルに関して言及していない。
UAEのエティハド航空の広報担当者は、アブダビ空港では「予防措置」のために少数の航空便に一時的な混乱が見られたが、すぐに通常の運航が再開されたとした。
フーシ派の広報担当者は「UAEの深部」で軍事作戦を開始したと発表。フーシ派の交渉責任者が「イエメンへの干渉」を巡りUAEにけん制したという。
UAEの政治アナリストは、フーシ派による攻撃が確認されれば、UAEおよび湾岸諸国とイランとの対話が頓挫する可能性があると述べていた。
サウジアラビアとバーレーンは「卑怯なテロリストによる」攻撃と非難。イラン当局は現時点でコメントを発表していないが、イランのタスニム通信は「重要な作戦」だと報じた。
国連のグテレス事務総長の報道官によると、グテレス事務総長は攻撃を非難した上で、「全ての当事者に最大限の自制を求め、地域の緊張が高まる中で事態を悪化させないよう」呼び掛けた。
フランスのルドリアン外相は、今回の攻撃は地域の安定性を脅かすと述べた。
ロイターの目撃者によると、UAEへの攻撃があった後、サウジアラビアが主導する連合軍が17日、サウジに向けて発射された無人機8機を迎撃し、その後、フーシ派が拠点としているイエメンの首都サヌアに空爆を実施。関係者によると空爆で死者が出たという。
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