レバノンの特権階級は経済危機を否認して国を潰しつつある、と世銀が警告
Lebanese Elite at Fault for Country’s Poverty, and Doing Little to Fix Problem
レバノン政府は公共事業に膨大な予算を投じてきたが、その割にインフラはガタガタだと、AP通信は皮肉っている。多くの地域で水道水は飲用に適さず、1日22時間の停電は日常茶飯事で、道路は穴だらけ、収集されないゴミの山が悪臭を放ち、雨が降るたびに下水があふれるありさまだ。
「この国は経済危機が勃発する前から、世界でも最も不平等な国の1つで、貧困層と中間層が十分な公的サービスの恩恵に浴すことは皆無だったが、いま危機の重圧に最もあえいでいるのは、まさにこの層だ」と、世銀の報告書は述べている。
2025年1月21日号(1月15日発売)は「トランプ新政権ガイド」特集。1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響を読む
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら